Autodesk® Civil 3D® 2019 の新機能
Autodesk® Civil 3D® 2019 には、次のような新機能および拡張機能が追加されています。
設計作業の効率性の改善
- 高点または低点を指定することにより、固定縦断円弧または固定縦断放物曲線を作成します。詳細については、「縦断に固定縦断曲線を追加するには」を参照してください。
注: これらの曲線には AutoCAD Civil 3D 2018 との下位互換性がありません。[曲線を変換]コマンドを使用すると、固定放物線は AutoCAD Civil 3D 2018 と互換性があるため変換されますが、固定円弧は変換できません。
詳細については、「下位互換性のために縦断曲線の条件タイプを変更するには」を参照してください。
- 縦断レイアウト ツールで図形ベース ビューを使用しているときに、[縦断図形]ビスタおよび[縦断レイアウト パラメータ]ダイアログ ボックスに新しいプロパティ[曲線の全長]が含まれています。この値は、縦断曲線の長さの合計を示します。
既存のプロパティ[長さ]は、曲線ジオメトリの解決済みの部分の長さを示します(曲線に沿って接線がアタッチされている場合など)。
- [曲線の全長]プロパティはすべての縦断曲線で使用できます。
- 高点または低点を指定して作成する固定縦断円弧および固定縦断放物曲線の場合、[曲線の全長]プロパティは編集可能です。
詳細については、「[縦断レイアウト パラメータ]ダイアログ ボックス」および「[縦断図形]ビスタ」を参照してください。
- 軌道サブアセンブリのポイントおよびリンクが Subassembly Composer のフローチャートに表示されるときに、Subassembly Composer の[ApplyAOR]オプションには次の効果があります。
- フローチャート内の項目に[ApplyAOR]を指定する前のジオメトリは、カントの適用時に調整されません。
- フローチャートの項目に[ApplyAOR]を指定した後のジオメトリは、[ApplyAOR]が定義されている項目に直接または間接的に依存するように作成されている場合、カントの適用時に調整されます。
この効果のため、1 つまたは複数のリンクに対する[ApplyAOR]オプションを指定し、フローチャート内の後続のポイントとリンクがそのリンクに依存するようにすることによって、期待されるカント動作を得ることができます。
[ApplyAOR]が指定されている項目に依存する軌道サブアセンブリ内のジオメトリが正しく更新されることを確認するための検証プロセスが、Subassembly Composer で発生します。Autodesk Civil 3D 2019 の Autodesk Subassembly Composer のカントを使用し、必要に応じて更新する、以前に作成した軌道サブアセンブリ PKT ファイルを開きます。
詳細については、「概要 - Subassembly Composer でのカント検証」および「概要 - サブアセンブリのカントを定義する」を参照してください。
図面作成作業の効率性の改善
- Autodesk Batch Save Utility を使用して、一度に複数の図面およびテンプレート ファイルを開き、指定されたバージョンの Civil 3D に保存します。また、バッチ処理の一部としてカスタム スクリプトを実行することもできます。詳細については、「概要 - Autodesk Batch Save Utility」を参照してください。
コラボレーションとデータ交換の更新
- Autodesk InfraWorks コンポーネント道路から Autodesk Civil 3D コリドーを作成します。道路を Autodesk Civil 3D に読み込むと、Autodesk Civil 3D のサブアセンブリを使用してアセンブリが作成され、コリドーが作成されます。詳細は、「概要 - Autodesk Civil 3D と Autodesk InfraWorks の間でのデータ交換」を参照してください。
InfraWorks コンポーネント道路 Civil 3D コリドー 
- オブジェクト対応 AutoCAD アプリケーションで新しい書き出しコマンドを使用して、Autodesk Civil 3D 図面を書き出し、Autodesk Civil 3D オブジェクトをすべて分解します。
詳細については、「Autodesk Civil 3D 図面を書き出し、オブジェクトを分解する」を参照してください。
Autodesk AutoCAD Civil 3D 2018 Update リリースの統合
AutoCAD Civil 3D 2018 Update リリースの以下の機能は、Autodesk Civil 3D 2019 に統合されています。詳細については、「AutoCAD Civil 3D 2018.1 の新機能」および「AutoCAD Civil 3D 2018.2 の新機能」を参照してください。
設計作業の効率性の改善
- 道路修繕プロジェクトを目的として、道路修繕コリドーをモデル化し、評価し、最適化します。 詳細については、「概要 - 道路修繕コリドーのモデリング」を参照してください。
- サブアセンブリと同じ基線の側、または基線の両側の、どちらでターゲットを使用するかを指定します。詳細については、「[幅またはオフセット ターゲットを設定]ダイアログ ボックス」を参照してください。
- パイプ ネットワーク内の切断されたパイプと構造物を再接続します。詳細については、「パイプ ネットワーク内のパイプと構造物を再接続するには」を参照してください。
- [固定接線(2 点)]コマンド、および[接線を引く]コマンドと[接線を引く(曲線あり)]コマンドを使用するときに、左から右、または右から左の方向に固定縦断接線とレイアウト縦断を描画します。詳細については、「概要 - レイアウト縦断を作成する」を参照してください。
- 縦断曲線が、オフセット縦断の勾配摺り付け区間に作成されるようになりました。詳細については、「概要 - オフセット縦断の作成」を参照してください。
- Rail Turnouts と Rail Crossover に関するコマンドを使用して、分岐および渡り線の作成と編集を行います。[ツールスペース]ウィンドウの[ツールボックス]タブからこれらのコマンドにアクセスできます。
- AutoCAD Civil 3D 2018.2 Update に含まれていた圧力管ネットワーク コンテンツは、Autodesk Civil 3D 2019 に含まれています。 詳細については、「AutoCAD Civil 3D 2018.2 の新機能」を参照してください。
- AutoCAD Civil 3D 2018.2 Update に含まれていたサブアセンブリは、Autodesk Civil 3D 2019 に含まれています。詳細については、「Autodesk Civil 3D PKT サブアセンブリのサブアセンブリ リファレンス」を参照してください。
注: これらのサブアセンブリにアクセスするには、読み込んでツール パレットに追加します。詳細については、「サブアセンブリ PKT ファイルをツール パレットに追加するには」を参照してください。
図面作成作業の効率性の改善
- 横断ビューで投影と交差を使用するための拡張オプションを使用します。詳細については、「概要 - 横断ビューでの投影と交差の使用」を参照してください。
- 新しいナビゲーション オプションでは、横断抽出ラインから横断ビューにズームしたり、横断ビューから横断抽出ラインにズームすることができます。詳細については、「横断抽出ラインと横断ビューの間をナビゲートするには」を参照してください。
- 3D ソリッド レイヤのプロパティを変更することによって、<Section> スタイル オプションを使用する 3D ソリッド交差の外観をコントロールします。詳細については、「概要 - 横断ビューの投影と交差のスタイル」を参照してください。
- [投影と交差の出力表示オプション]ダイアログ ボックスと[横断ビュー プロパティ]ダイアログ ボックスの[投影と交差]タブで、選択した複数のオブジェクトのスタイルまたは標高の設定を変更します。詳細については、「[投影と交差の出力表示オプション]ダイアログ ボックス」と「[投影と交差]タブ([横断ビュー プロパティ]ダイアログ ボックス)」を参照してください。
- 拡張された参照テンプレート オプションを使用して、設定、スタイル、画層、その他のコンポーネントを管理します。詳細については、「[参照先設定の管理]ダイアログ ボックス」を参照してください。
- 図面でのラベル オーバーライド記号の表示を管理します。詳細については、「ラベル オーバーライド記号を表示または非表示にするには」を参照してください。
コラボレーションとデータ交換の更新
- Industry Foundation Class (IFC)ファイル形式を使用して、線形とそれに関連付けられた縦断データ、および図面座標系の書き出しと読み込みを行います。詳細については、「概要 - Industry Foundation Class (IFC)ファイルを書き出す」を参照してください。
Autodesk® AutoCAD® 2019 の新機能
- 共有ビューを使用すると、モデルまたは設計の視覚的表現上でオンラインでコラボレーションできます。詳細については、「共有ビューの概要」を参照してください。
- 2 つの図面間の違いを表示するには、[図面比較]コマンドを使用します。詳細については、「概要 - 図面間の違いを比較する」を参照してください。
AutoCAD のこれらの新機能やその他の新機能の詳細については、AutoCAD ヘルプで「AutoCAD 2019 の新機能」トピック、「AutoCAD 2019 の新機能の概要」ビデオ、および「新しい AutoCAD コマンドとシステム変数リファレンス」トピックを参照してください。
Autodesk® AutoCAD® Map 3D 2019 の新機能
AutoCAD Map 3D の新機能の詳細については、AutoCAD Map 3D ヘルプの「このリリースの変更点」を参照してください。