個別のターゲット ジオメトリを使用して ML デフォーマを作成する

重要: ML デフォーマをトレーニングする場合、外部 Python モジュールをダウンロードしてインストールするよう求めるプロンプトが表示されることがあります。既定では、追加モジュールのインストール パスは <MAYA_APP_DIR>/mlDeformer/<ml_deformer_version>/Lib/site-packages です。これらのモジュールを手動でダウンロードするか、カスタムの場所にインストールする必要がある場合は、「Python ライブラリをインストールして ML デフォーマをトレーニングする」を参照してください。

このトピックでは、ML デフォーマが変形されたオブジェクトから別のオブジェクトへのデフォメーション アニメーションをシミュレートする別の例を示します。デフォーマ アトリビュート ウィジェット(デフォーマ スタック)を使用して ML デフォーマを作成することもできます。これは、リグが既に設定されていて、デフォメーション ターゲット メッシュの転送作業が回避される場合に便利です。「ML デフォーマを作成する」を参照してください。

このプロセスを説明するため、このシーンには 2 つのメッシュ、すなわち静的メッシュ(ディスク 1)と、クラスタ デフォーマを持つメッシュ(ディスク 2)があります。ディスク 2 のアニメーションを含む ML デフォーマをトレーニングして、ディスク 1 で使用できるようにします。ディスク 2 はターゲット デフォメーションで、ML デフォーマがシミュレートする目標を示します。

ディスク 1 は静的メッシュ(ディスク 1)で、(ディスク 2)はクラスタ デフォーマです。

ヒント: コンテンツ ブラウザ(ウィンドウ > コンテンツ ブラウザ > 例 > アニメーション > ML デフォーマ) (Windows > Content Browser > Examples > Animation > MLDeformer)で ML デフォーマのサンプル ファイルをテストおよび実験することができます。

コンテンツ ブラウザでの ML デフォーマ アニメーションのサンプル

ML デフォーマをジオメトリに追加するには

    重要: 開始する前に: ML モデルをトレーニングするには、外部 Python モジュールをダウンロードする必要があります。詳細については、手順 11 を参照してください。
  1. デフォメーションを受け取るオブジェクトを選択します。この例ではディスク 1 です。
  2. アニメーション(F4)、リギング(F3)、またはモデリング(F2)メニュー セットデフォーム(Deform) > ML デフォーマ(ML Deformer)を選択して、ML デフォーマ(ML Deformer)をディスク 1 に追加します。
  3. アトリビュート エディタ(Attribute Editor)ML デフォーマ(ML Deformer)タブを開き、タブを固定します
  4. デフォメーションを適用したジオメトリ(ディスク 2)を選択し、アトリビュート エディタ(Attribute Editor)で、ML デフォーマ(ML Deformer)テーブルのターゲット ジオメトリ(Target Geometry)列を右クリックして、ターゲットを選択項目に置き換え(Replace Target with Selected)を選択します。
  5. アトリビュート エディタ(Attribute Editor)コントロール コレクタ(Control Collector)タブに切り替え、コントロールの追加(Add Controls)テーブルを展開します。
  6. ターゲットとしてディスク 2 を選択し、アトリビュート エディタ(Attribute Editor)コントロールの追加(Add Controls)リストのスカラー(Scalars)タブでデフォメーションをコントロールするアトリビュートを選択します。(行列(Matrices)タブは、ディープ ジョイント階層がある場合に使用します。「ML デフォーマ コントロール コレクタ アトリビュート」トピックの「行列(Matrices)」タブのセクションを参照してください)。

    [Ctrl]または[Shift]キーを押しながら複数のアトリビュートまたはすべてのアトリビュートをクリックして選択し、リストの右上にある追加(Add) ()ボタンをクリックします。この例では、アニメーションは Y 軸上にのみ存在するため、移動 Y (translate Y)アトリビュートのみを選択します。

    注: 右クリックして、選択項目の追加(Add Selected)またはすべて追加(Add All)を選択することもできます。

    アトリビュートは、コントロールの追加(Add Controls)リストの下にある接続されたコントロール(Connected Controls)リストに追加されます。

  7. デフォメーションのトレーニングに使用する最小(Min)最大(Max)の値を設定します。この例では、最小(Min)最大(Max)の値は -50 と 50 に設定されています。この例では、これがシミュレートしたいアニメーションの表現として適しているためです。
    ヒント: アトリビュート エディタ(Attribute Editor)ウィンドウを展開して、最小(Min)列および最大(Max)列を表示しなければならない場合があります。
  8. ターゲット ジオメトリ(ディスク 2)を選択します。アトリビュート エディタ(Attribute Editor)ML デフォーマ(ML Deformer)タブで、トレーニング データを書き出し...(Export Training Data...) をクリックしてトレーニング データを書き出し(Export Training Data)ウィンドウを開き、ML デフォーマで使用するターゲット ジオメトリのアニメーションを設定できます。(ML モデル(ML Model)列を右クリックして、ML デフォーマ(ML Deformer)アトリビュートのトピックにある ML モデル(ML Model)コンテキスト メニューでトレーニング データを書き出し...(Export Training Data...)を選択することもできます)。
  9. トレーニング データを書き出し(Export Training Data)ウィンドウで、次のパラメータを設定します。
    • トレーニング データの場所(Training Data Location): トレーニング データを保存する場所を参照し、そのフォルダを作成します。
    • 開始/終了フレームの書き出し(Export Start/End Frame): ターゲット ジオメトリのデフォメーションからキャプチャするフレームの範囲を設定します。
    • トレーニング データ名(Training Data Name): データの名前を選択します。
    • 書き出し(Export)をクリックします。ターゲット オブジェクト(ディスク 2)のアニメーションがトレーニング データとして書き出されます。
    • このウィンドウの各設定の詳細については、「ML デフォーマ(ML Deformer)のトレーニング データを書き出し(Export Training Data)ウィンドウ」を参照してください。

  10. アトリビュート エディタ(Attribute Editor)ML デフォーマ(ML Deformer)タブで、モデルをトレーニング...(Train Model...) をクリックしてML デフォーマのトレーニング(Training ML Deformer)ウィンドウを開きます。トレーニング データの場所(Training Data Location)フィールドには、トレーニング データとモデルが保存されている場所が表示されます。

    ML デフォーマ アトリビュート(ML Deformer Attributes)リストの ML モデル(ML Model)セルを右クリックして、モデルをトレーニング...(Train Model...)を選択することもできます。このウィンドウの各設定の詳細については、「MLデフォーマのトレーニング設定」を参照してください。

  11. ML デフォーマのトレーニング(Training ML Deformer)ウィンドウで、次のように設定します。
    • 出力 ML モデル名(Output ML Model Name): トレーニング済みモデルの名前を選択します。
    • データをプリロード(Preload Data)をアクティブ化: トレーニングを高速化します(メモリ使用量が増えます)。
    • トレーニング(Train)をクリックします。
      2 つの Python ウィンドウが表示されます。ML デフォーマ ジョブ モニター では、この ML トレーニングや他の ML トレーニングの進行状況を追跡できます。Python ウィンドウに「[ML デフォーマ] トレーニングが完了しました」というメッセージが表示されたら、トレーニングは終了しています。
      重要: トレーニング(Train)をクリックすると、外部 Python モジュールをダウンロードしてインストールするよう求めるプロンプトが表示されることがあります。既定では、追加モジュールのインストール パスは <MAYA_APP_DIR>/mlDeformer/<ml_deformer_version>/Lib/site-packages です。これらのモジュールを手動でダウンロードするか、カスタムの場所にインストールする必要がある場合は、「Python ライブラリをインストールして ML デフォーマをトレーニングする」を参照してください。
  12. ML デフォーマアトリビュート エディタ(Attribute Editor)タブで、ML デフォーマ(ML Deformer)テーブルの ML モデル(ML Model)セルを右クリックし、モデルを選択(Select Model) > <モデル>を選択します。
  13. ML デフォーマ(ML Deformer)タブの有効(Enabled)をオンにして、ML デフォーマによって学習されたデフォメーションを適用するようにします。

    他のデフォーマと同様に、エンベロープ(Envelope)設定を調整して、ML デフォメーションのエフェクトを減らすことができます。