レイヤのプロパティを定義するには

レイヤには、図面内での表示と動作を定義したいくつかの状態とプロパティがあります。

状態は、[オン]/[オフ]、[フリーズ]/[フリーズ解除]のように、2 つのうちいずれかの値を取ります。 [画層プロパティ管理]では、次の画層状態を設定することができます。

アイコン 画層状態値 説明
オン HIDE[非表示]コマンドを使用した場合、他のオブジェクトは隠れますが、このレイヤ上のオブジェクトは表示、印刷、再生成されます。
オフ HIDE[非表示]コマンドを使用した場合、他のオブジェクトは隠れ、このレイヤ上のオブジェクトも表示、印刷されません。 レイヤ表示をオンにしたとき、図面は再生成されません。
フリーズ解除 HIDE[非表示]コマンドを使用した場合、他のオブジェクトは隠れますが、このレイヤ上のオブジェクトは表示、印刷、再生成されます。
フリーズ HIDE[非表示]コマンドを使用した場合、他のオブジェクトは隠れ、このレイヤ上のオブジェクトも表示、印刷されません。 レイヤをフリーズ解除したときに図面が再生成されます。
ロック解除 レイヤ上のオブジェクトは変更できます。
ロック レイヤ上のオブジェクトは変更できません。 ロックされたレイヤ上のオブジェクトに対してオブジェクト スナップを適用したり、これらのオブジェクトを変更しないその他の操作を実行することはできます。
印刷 選択したレイヤは印刷されます。
印刷しない 選択したレイヤは印刷されません。 レイヤの印刷をオフにしても、そのレイヤ上のオブジェクトは表示されます。 オフまたはフリーズ状態のレイヤは、印刷するかどうかの設定にかかわらず印刷されません。
新しいビューポートでフリーズ解除 新しいレイアウト ビューポート内で選択したレイヤをフリーズ解除します。
新しいビューポートでフリーズ([新しい VP でフリーズ]) 新しいレイアウト ビューポート内で選択したレイヤをフリーズします。 たとえば、新しいビューポートのすべてで DIMENSIONS レイヤをフリーズすると、新たに作成されたすべてのレイアウト ビューポート内の DIMENSIONS レイヤ上の寸法が非表示になります。既存のビューポート内の DIMENSIONS レイヤには影響しません。 後で寸法が必要なビューポートを作成する場合は、[現在のビューポートでフリーズ]または[現在のビューポートでフリーズ解除]の設定を変更することで、既定の設定よりも優先させることができます。
現在のビューポートでフリーズ解除 現在のレイアウト ビューポート内の選択されたレイヤのフリーズを解除します。
現在のビューポートでフリーズ([ビューポートでフリーズ]) 現在のレイアウト ビューポート内の選択したレイヤをフリーズします。 他のビューポート内のレイヤの表示に影響を与えることなく、現在のビューポート内のレイヤをフリーズまたはフリーズ解除することができます。 [現在のビューポートでフリーズ]は、図面全体の[フリーズ解除]設定よりも優先します。 図面内でレイヤがフリーズ解除されている場合は、現在のビューポートのレイヤをフリーズすることができますが、図面内でフリーズされているかオフになっているレイヤを現在のビューポートでフリーズ解除することはできません。 レイヤは、図面内で[オフ]または[フリーズ]に設定されていると、表示されません。

レイヤ プロパティは、表示特性に対する異なる値のリストを持つ設定です。 [画層プロパティ管理]で、レイヤに対して次のプロパティを設定することができます。

注: レイヤ プロパティはビューポートごとに上書きできます。

オブジェクト サブコンポーネントの表示を変更する

AEC オブジェクトの異なるコンポーネントを異なるレイヤに配置できます。これはオブジェクトの表示プロパティにより行えます。たとえば、現在のレイヤ キー スタイルによって、[A-Wall]という名前のレイヤ上に壁が配置され、壁のマテリアル定義によって、[A-Wall-Comp]という名前のレイヤ上に内部境界が配置されることがあります。 レイヤ[A-Wall]をオフにすると、これらのコンポーネントが他のレイヤに割り当てられていても、通常は壁全体(その内部境界も含む)が非表示になります。 メイン オブジェクトのレイヤ(この場合は[A-Wall])がオフにされた場合でも、オブジェクトのサブコンポーネントが表示可能のままになるよう定義することができます。 このオプションを設定する方法については、「レイヤ標準とレイヤ キー スタイルを指定するには」を参照してください。

注: メイン オブジェクトのレイヤをフリーズすると、この設定の値にかかわらず、その内部サブコンポーネントを含むオブジェクト全体が非表示になります。 メイン コンポーネントなしでサブコンポーネントを表示可能にするには、レイヤをオフにする必要があります。

AEC オブジェクト OSNAP を操作するには、画層 0(ゼロ)をオンにして、フリーズ解除しておく必要があります。画層 0 がオフの場合、AEC オブジェクトの OSNAP 点は表示されず、アクティブにもなりません。

レイヤのプロパティを変更するには

  1. 必要に応じて、[ホーム]タブ[画層]パネル[レイヤ プロパティ]をクリックして[画層プロパティ管理]を開きます。
  2. 画層状態の[オン]/[オフ]、[フリーズ]/[フリーズ解除]、[ロック]/[ロック解除]、[印刷]/[印刷しない]、[現在のビューポートでフリーズ]/[現在のビューポートでフリーズ解除]、[新しいビューポートでフリーズ]/[新しいビューポートでフリーズ解除]を変更するには、画層状態アイコンをクリックして値を変更します。
  3. 色、線種、線の太さ、印刷スタイル、説明のいずれかのレイヤ プロパティを変更するには、そのプロパティの現在の設定をクリックします。 その後、表示されたダイアログ ボックスを使用して別の値を選択します。
    注: これらの設定の多くには、[ホーム]タブ [画層]パネルの[レイヤ]ドロップダウンから直接アクセスできます。