3ds Max 2024 の新機能

3ds Max 2024 リリースは、カラーとマテリアルの管理、強化されたモデリング ツール、およびリアルタイム ワークフローに重点を置いています。技術面の詳細については、「リリース ノート」を参照してください。

その他の改良点

このリリースの 3ds Max には、次のような変更や改善点が含まれています。

シンメトリ モディファイヤの既定の軸

シンメトリ モディファイヤの既定の[ミラー軸](Mirror Axis)が X になり、アーティストのワークフローに合わせて調整されるようになりました。

STL パフォーマンスの改善

  • STL 読み込みの高速化: STL ファイルの読み込みが最大 10,000 倍高速になりました。[STL ファイルを読み込み](Import STL File)ダイアログ ボックスも更新され、2 つの[連結オプション](Weld Options)の違いがわかりやすくなりました。[クイック連結](Quick Weld)の名前は[同一のみ](Identical Only)に変更されました。
  • STL チェック モディファイヤによる処理の高速化: 高密度メッシュのチェックが最大 5000% 高速になりました。「STL チェック モディファイヤ」を参照してください。

自動スムーズ パフォーマンスの向上

メッシュの編集(Edit Mesh)モディファイヤまたは[編集可能メッシュ](Editable Mesh)ベース オブジェクトを使用する場合、[自動スムーズ](Auto Smooth)の使用が少なくとも 10% 速くなりました。[自動スムーズ](Auto Smooth)の詳細については、[スムーズ モディファイヤ](Smooth Modifier)を参照してください。

マテリアル モディファイヤの更新

  • [マテリアル](Material)モディファイヤをスプライン オブジェクトに適用すると、メッシュクラス オブジェクトに変換されるのではなく、スプラインオブジェクトとして残り、他のスプラインベースのモディファイヤの影響を受けたり、調整することができるようになります。
  • マテリアル モディファイヤをメッシュ オブジェクトに適用すると、明示的な法線が保持されるようになりました。

スプライン連結の改善

次の更新により、スプライン連結操作によって生成される結果の精度と品質が向上しました。
  • スプライン頂点連結を実行する場合、目的の頂点がターゲットに正確に連結されるようになりました。
  • スプラインの押し出しを実行する場合([Shift]+LMB でドラッグ)
    • ノット コンポーネント上: 押し出されたノットが開いたノット ターゲットの位置に連結されるようになりました。以前は、押し出されたノットとその開いたノット ターゲットは、2 つの位置を平均した位置に連結されていました。
    • セグメント コンポーネント上: [コピーを接続](Connect Copy)がオンの場合、生成される押し出しで、エッジが押し出されたセグメントにスプライン頂点を接続するようになりました。

[ポリゴンを編集](Edit Poly)と[編集可能ポリゴン](Editable Poly)を使用した再三角形化の改善

3ds Max 2023.2 の[編集可能ポリゴン](Editable Poly)オブジェクトに導入された強化された再三角形化アルゴリズムは、[ポリゴンを編集](Edit Poly)モディファイヤでも使用されるようになりました。次の点も改良されています。
  • 頂点、エッジ、または面を、エッジまたは非表示の面が交差するように調整したときに、[編集可能ポリゴン](Editable Poly)オブジェクトと[ポリゴンを編集](Edit Poly)モディファイヤによって面が自動的に再三角形化されるようになりました。
  • [編集可能ポリゴン](Editable Poly) > [キャップ](Cap)または[ポリゴンを編集](Edit Poly) > [キャップ](Cap)の実行時に生成される新しいフェースは、非スムーズのままではなくなりました。代わりに、面は新しいスムージング グループに割り当てられ、より美しく見えるようになります。
  • [編集可能ポリゴン](Editable Poly)オブジェクトまたは[ポリゴンを編集](Edit Poly)モディファイヤを使用する場合、次の操作では、より良いジオメトリ結果を生成するために再三角形化アルゴリズが使用されるようになりました: エッジの挿入による面の分割、スライス、カット、ブリッジ、頂点押し出し、エッジ押し出し。

オンデマンドの Revit と Inventor の相互運用性

3ds Max 2024 では、3ds Max インストーラとともに Autodesk Revit Interoperability および Autodesk Inventor Interoperability がインストールされなくなりました。Revit または Inventor モデルを 3ds Max に初めて読み込むときに、相互運用性コンポーネントがオンデマンドでインストールされるようになりました。

詳細については、「Revit および Inventor の読み込み用のオンデマンド インストール」を参照してください。

注: Autodesk Interoperability Engine のインストールの進行中に、3ds Max で作業を続けることができます。インストールが完了したら、3ds Max を再起動せずに Revit または Inventor モデルを読み込むことができます。

ATF 読み込み

3ds Max の Autodesk Translation Framework (ATF) 読み込みは、NX 2206 をサポートするようになりました。

Arnold for 3ds Max 5.6.0.100

3ds Max には Arnold 7.1.4 用の MAXtoA 5.6.0.100 が付属しており、テクスチャのワークフローの改善など、さまざまなバグ修正が行われています。

Substance 2.4.10

3ds Max 2024 には Substance 2.4.10 が付属しています。