VRED 2025.1

VRED のこのリリースの新機能と改善点について説明します。技術的な詳細やバグ修正に関する情報は、「2025.1 リリース ノート」を、Autodesk VRED 製品を確実に、かつ最大限に活用するには、「Autodesk VRED 2025.1 製品の動作環境」を参照してください。

2025.1.1 の新機能

不足していた VREDServerNode 実行可能ファイルを追加しました

2025.1 の新機能

ビデオ キャプション: VRED 2025.1 では、ユーザ エクスペリエンスの改善の一環として、複数のモジュールをさらに開発しました。また、ビジュアルの品質を向上させ、データ パイプラインとワークフローを改善するために、さまざまな分野に取り組みました。

ここでも、まずオンボーディング画面を使用します。この画面はホーム画面に設定されており、他の多くのオートデスク アプリケーションと同様にメイン メニューから直接アクセスできます。ホーム画面は最近のリリースで進化しているため、オンボーディングの初心者だけが使用する画面ではなくなっています。

さらに、ツールバーから直接 XR に移動するためのアクセス方法を追加しました。これにより、XR のオン/オフを切り替えるときに行う作業が非常に簡単になり、設計レビューのワークフローが高速化されました。

新しいユーザ インタフェースのガイドラインが反映されるように、クリッピング モジュール、注釈モジュール、コネクタ モジュール、アニメーション モジュールなど、一部のモジュールのレイアウトとコントロールを変更しました。また、[基本設定]ダイアログを再び改良したことにより、新しいスライダを使用してツリー全体を展開し、概要をすばやく把握できるようになりました。新しいカラー ランプ スライダを追加して、バックグラウンドをより直感的に変更できるようにしました。また、すべての警告ダイアログをコントロールして、有効または無効にできるようにしました。これは、ワークフロー内で自分に影響を及ぼさない警告が繰り返される場合に非常に役立ちます。

データ パイプラインを改善するために、新しい USD ファイル形式のオプションの追加と修正を行いました。たとえば、Maya で別のUVセットを作成し、VRED でライト ベイク処理の UV セットとして使用する場合、ここで示すように、オブジェクトの複数の UV セットを読み込めるようになりました。また、読み込んだ頂点キャッシュ アニメーションの書き出しも行えるようになりました。USD の改善点の詳細については、ドキュメントを参照してください。

さらに、Inventor ファイルの読み込みが改善されました。状態が[プライマリ]または[最後にアクティブ]である Inventor モデルを読み込むかどうかを決定できるようになりました。これにより、Inventor ファイルを使用する場合の柔軟性が大幅に向上します。

表示品質を向上させるために、欠落していた GPU レイトレーシングの機能をいくつか追加しました。たとえば、GPU モードでスペクトル レイトレーシングを有効にできるようになりました。これは、半透明のマテリアルやライトのシミュレーションなど、スペクトル レイトレーシングが必要な計算を大量に処理するタスクがある場合に非常に便利です。たとえば、半透明の AxF マテリアルの新しいサポート機能には、通常、スペクトル情報が含まれているため、スペクトル レイトレーシングを正しく視覚化する必要があります。

ライトのシミュレーションについては、GPU レイトレーシングでレイファイルがサポートされるようになったほかに、レイファイルを調べてライトの発生元を確認できるようになりました。

ボリュームを操作する際に、多重散乱という新しい計算方法が追加されました。多重散乱では、ボリューム内のライトとカラーの散乱が考慮されるため、物理的に正確な結果が得られます。

設計レビューのために VR に移動すると、新しい Varjo XR-4 ヘッドセットが完全にサポートされており、複合現実モードでハンド トラッキングを操作できるようになっています。詳細については、デザイン スタジオのブログの投稿を参照してください。

また、衝突検出も追加されました。これにより、アセンブリ オプションなどを視覚的に検出することができます。NVIDIA の更新された最新の PhysX エンジンを使用している場合、パフォーマンスが大幅に向上し、Python を介して API にアクセスできるようになりました。サンプル フォルダには、インストールに付属する 2 つのサンプルも含まれています。

サードパーティが提供するもう 1 つの更新は、新しい Substance SDK です。この SDK が実装された目的は、スプライン散乱ノードなどの最新の Substance ノード タイプをサポートすることにより、このように、エンボス パターンの周囲のパスに沿ってステッチを生成できるようにすることです。この入力全体を簡単に変更できます。これにより、CMF ワークフローの柔軟性が大幅に向上します。

最後に、新しい Web ショップを追加し、オートデスクのユーザ インタフェースから CGI.Backgrounds コンテンツを直接取得できるようにしました。他の Web ショップと同様に、バックプレートや高解像度環境などの CGI.Backgrounds コンテンツをダウンロードできます。ダウンロードが完了すると、VRED シーンに自動的に表示されます。CGI.Backgrounds には 10 個の無償の環境アセットが用意されています。これらは、VRED ライブラリからダウンロードできます。ここからダウンロードして解凍し、基本設定にパスを追加してアセット マネージャ内で直接表示し、シーン内ですぐに使用できます。

以上でビデオを終わります。

2025.1 の新機能と改善点の詳細については、以下のカードをクリックしてください。