Vault インストレーションのプリチェック

プリチェックによって、ご使用の環境で Vault のインストレーションの準備ができているかを確認できます。プリインストレーション プロセス中にプリチェックが失敗した場合、エラーが表示されます。このセクションで説明するエラーを検索し、エラーを解決するための詳細を記述するトピックをクリックしてください。

診断の実行

Autodesk Vault Server がインストールされる前に、ご使用のオペレーティング システム環境が Autodesk データ管理フレームワークに対応していることを確かめるため、一連の診断チェックが実行されます。診断作業では、IIS の設定、データベースの互換性、ポートの設定など、さまざまなテストが実行されます。

すべての条件を満たしている場合、インストールは中断されることなく続行されます。警告またはエラーが発生した場合、システム テストのレポートに、満たされていた条件、警告が生成された条件、満たされていなかった条件がそれぞれ表示されます。レポートには、チェックされた各条件の名前と、条件を満たしていなかった内容の解決に役立つヘルプ記載先のリンクが表示されます。エラーを解決した後、テストを再度実行できるように、一覧は表示されたままになっています。 レポートは、setup_mm-dd-yyyy.log という名前のログ ファイルにも保存されます。問題解決の助言が必要な場合は、そのレポートを IT 担当者に報告するか、オートデスク株式会社または認定リセラーまでお送りください。

注: Autodesk Vault Server は、すべてのエラーが解決されるまでインストールされません。満たされていなかった条件がある場合、他の製品のインストールは続行できますが、ADMS はインストールされません。

診断チェックは、Autodesk Vault Server のインストール後、Autodesk サーバ診断ツールを使用していつでも実行できます。これにより、変更または停止した作業について、トラブルシューティングが必要な作業に関する詳細な情報を把握することができます。

警告とエラーの違い

[システム テスト]一覧には、プリインストール テストに関して、満たされていた条件、警告が生成された条件、満たされていなかった条件がそれぞれ表示されます。

ご注意

警告とは、特に重大とはいえない状況を示すもので、即座に対処する必要はありません。警告が生成されたテスト条件がある場合は、インストールが中断され、それらの条件が[システム テスト]一覧に表示されます。警告された内容を修正する場合は、ADMS のインストールを中止し、修正した後にインストールを行ってください。

  1. 警告が生成された条件の下にあるリンクをクリックすると、警告の詳しい原因が表示されます。必要に応じて、警告された内容を修正することも、警告を無視することもできます。
  2. [続行]をクリックしてインストールを開始します。

エラー

エラーとは、重大な状況にあることを示すもので、即座に対処することが必要です。エラーが返されたテスト条件がある場合は、インストールが中断され、それらの条件が[システム テスト]一覧に表示されます。ADMS は、条件を満たしていなかった内容が修正されるまでインストールされません。 満たされていなかった条件がある場合、他の製品のインストールは続行できますが、ADMS はインストールされません。

  1. [システム テスト]一覧で、満たされていなかった条件の下に表示されているリンクをクリックします。テストにおいて条件を満たしていなかった内容のトラブルシューティング方法に関するヘルプが表示されます。
  2. トラブルシューティングのヒントに従って、エラーを修正します。
  3. [再テスト]をクリックして再度プリインストール テストを実行し、エラーが修正されたことを確認します。
    • エラーが修正された場合は、[続行]をクリックしてインストールを再開します。
    • エラーが修正されていない場合は、トラブルシューティング ヘルプ トピックで別の対処方法を確認するか、または Autodesk カスタマ サポートまでエラーの修正方法をお問い合わせください。
    • エラーの修正を行わず[続行]をクリックすると、ADMS を除く Autodesk 製品のインストールが開始されます。また[キャンセル]をクリックすると、すべてのインストールが中止されます。

Autodesk サーバ診断ツールについて

Autodesk サーバ診断ツールは、Autodesk Data Management Server で起こり得る問題を特定するための一連のチェックを実行し、問題の診断に役立つシステム情報を収集します。

次のログ ファイルが作成されます。

DiagTool_<日付>.log 診断ツールのログ
Sys_Log_<日付>.log Windows システム イベント ログ
App_Log_<日付>.log Windows アプリケーション システム イベント ログ
CopyOfvlog-<日付>.log Autodesk Data Management Server Log の最新のコピー(存在する場合のみ)

診断ツールを実行する

  1. Windows の[スタート]メニューから、[プログラム] ► [Autodesk] ► [Autodesk Data Management] ► [ツール] ► [Autodesk サーバ診断ツール]の順に選択します。
  2. 診断が終了したら、すべてのログ ファイルが格納されているフォルダを開くために[ログ ファイルを表示]をクリックします。

エラーの詳細

  • チェックリストで、[メッセージ]に表示されているリンクをクリックします。

診断を再実行する

  • [診断ツール]ウィンドウで、[再テスト]をクリックします。
  • すべての条件がもう一度検査され、レポート ウィンドウに新しい結果が表示されます。

診断ログ ファイル

Autodesk サーバ診断ツールは、重要なシステム構成情報を含むログを作成し、その他の必要なシステム ログ ファイルを単一の場所に収集します。

情報を収集するために、次の診断チェックを実行します。

ログ ファイルは、[インストール ドライブ]:¥Documents and Settings¥[ユーザ名]¥Local Settings¥Temp¥EDMLog に収集されます。

診断ログ ファイルの表示

  1. Windows の[スタート]メニューから、[プログラム] ► [Autodesk] ► [Autodesk Data Management] ► [ツール] ► [Autodesk サーバ診断ツール]の順に選択します。
  2. [診断ツール]ダイアログ ボックスで、すべてのログ ファイルを格納したフォルダを開くため、[ログ ファイルを開く]をクリックします。

Microsoft Windows 7 またはそれ以降で診断を実行する

Microsoft Windows 7 またはそれ以降が稼働しているコンピュータで Autodesk サーバ診断ツールを使用するには、事前に診断ツールに実行権限を付与する必要があります。

  1. Program Files¥Autodesk¥ADMS [エディション] 2013¥Tools に移動します。
  2. ScriptTool.exe を右クリックし、[プロパティ]を選択します。
  3. [互換性]タブを選択します。
  4. [管理者としてこのプログラムを実行する]チェック ボックスを選択します。
  5. [OK]をクリックします。