この章では、ユーザ インタフェースの主なコンポーネントと、Autodesk Simulation CFD の基本的な操作について説明します。
Autodesk Simulation CFD ユーザ インタフェースのツアー
次の図は、Autodesk Simulation CFD ユーザ インタフェースの既定のレイアウトです。
Autodesk Simulation CFD グラフィックス ウィンドウの背景色は、CAD ツールの背景色によって設定されます。
これを無効にするには、アプリケーション メニューを開き、[オプション]をクリックして、[背景色]を[ユーザ定義]に変更します。
リボンは、ユーザ インタフェースの上端にわたって配置されます。これらは、シミュレーションのすべての段階でモデル操作に使用します。
各リボンは、次の単純な階層構造で構成されています。
Autodesk Simulation CFD のヘルプ トピックでは、手順はリボンの特定のコントロールによって表されます。手順は、タブ名、パネル名、コントロール名の順序で示されます(タブ > パネル > コントロール).
例えば、設定(タブ)のシミュレーション(パネル)のソルバーマネージャーは次のように表現されます。
設定(タブ) > シミュレーション(パネル) > ソルバーマネージャー
一部のパネルのタイトル バーには小さな矢印が表示されています。これは、パネルのドロップダウン メニューに追加のコントロールが存在することを意味します。これらのコントロールを表示するには、パネルのタイトルバーの矢印をクリックします。
デフォルトでは、マウスをスライドアウトメニューの外に移動させるとメニューが非表示になります。ドロップダウン メニューを表示したままにするには、ピンのアイコンをクリックします。
ドロップダウン メニューを非表示にするには、ピンのアイコンをもう一度クリックします。
リボンの外観は、ユーザーの好みに合わせてカスタマイズすることができます。
パネルの位置を変更するには
パネルをデフォルトの位置に戻すには
パネルを非表示にするには
リボンを最小化するには
リボンの最小化モードには、タブ、パネル タイトル、パネル ボタンの 3 種類があります。
リボンには4つの独立したタブがあります。それぞれのタブは特定の目的に対応し、シミュレーションプロセス全体を通じてすべて使用可能です。以下では、各リボンタブのコントロールについて簡単に紹介します。
[設定]タブは、シミュレーション モデルの定義と実行に使用します。
[解析結果]タブは、結果データの可視化と抽出に使用します。
[レビュー] は、現在のシナリオに関する情報を抽出するために使用します。
[表示]タブは、モデルの表示の制御と、ユーザ インタフェースのカスタマイズに使用します。
Autodesk Vault で Simulation CFD データを保管および管理するのに Vault を使用する
Autodesk 360 を使用して、Simulation CFD の結果イメージおよび設定ファイルを、Autodesk 360 のドキュメント フォルダと同期化します。
[開始および学習]タブを使用して、デザイン スタディを作成したり開き、ヘルプ リソースを参照します。
[設定] > [設定タスク]および[結果] > [結果タスク]のコントロールは、Autodesk Simulation CFD の基本的なステップである特定のタスク モードを起動します。リボンの右側にある追加の状況依存パネルには、アクティブなタスクに関連する、複数のよく使われるコントロールが表示されます。
例えば、設定タブで材料タスクがアクティブな場合、材料状況依存パネルが表示されます。
結果タブで平面タスクがアクティブな場合、平面状況依存パネルが表示されます。
アクティブな状況依存パネルは、表示および開始タブを選択した場合にもアクセスできます。これにより、設定または結果タブから移動した後も、重要なコントロールをすぐに使用できます。
状況依存ツールバーは、現在のタスクでよく使う機能に簡単にアクセスできるようにします。状況依存ツールバーを開くには、左マウスボタンをクリックします。
設定タスク(メッシュ生成以外)
メッシュ生成タスク
平面タスク(結果)
右クリックメニューには、現在のタスクの状況に応じた利用頻度の高いコントロールがあります。これらのコントロールは、モデルから離れることなく、コマンドに簡単にアクセスできるようにします。
すべてのセットアップ タスクにおいて、右クリックメニューを使って選択タイプの変更や、アイテムの選択および選択解除、適切なクイック編集ダイアログを開く、等の操作ができます。加えて、現在行っているタスクに固有のコマンドにアクセスできます。
モデルの外側を右クリックします。
部品を右クリックします(材料タスク)。
部品を右クリックします(境界条件タスク)。
部品を右クリックします(メッシュ タスク)。
すべての結果タスクにおいて、右クリックメニューによりモデル、部品、または結果オブジェクトの外観を変更することができます。
モデルの外側を右クリックした場合
部品を右クリックした場合
平面または等値面で右クリックした場合(平面タスクまたは等値面タスクがアクティブな場合)
クイック編集ダイアログは、モデルの設定や結果抽出のためのパラメータや値を指定する主なツールです。それぞれのタスクには、タスク固有の設定フィールドを含む独自のクイック編集ダイアログがあります。これらは Autodesk Simulation CFD の重要なワークフロー要素です。
クイック編集ダイアログを開く方法にはいくつかあります:
アプリケーションメニューを使用すると、ファイルを管理し、環境設定を設定し、最近保存したデザインスタディにアクセスできます。アプリケーションメニューを開くには、左上隅の丸いアイコンをクリックします。
クイックアクセスツールバーは、アプリケーションメニューの隣(左上隅の近く)にあります。ここにはよく使われるコントロールがまとめられています。以下に、クイックアクセスツールバーのデフォルトツールの概要を記します。
Infocenterからは、Autodesk Networkにログインしたり、Subscription Centerにアクセスしたりすることができます。
デザイン スタディ バーは、Autodesk Simulation CFD を使用したプロセスのあらゆる側面を定義および管理する、ツリー形式の完全な対話型ツールです。デザイン スタディ バーは、Autodesk Simulation CFD のプロセスを、デザイン スタディ、設計、シナリオの 3 つの基本レベルで構成する階層構造となっています。
各デザインスタディには少なくとも1つのデザイン(特定のCADジオメトリ)が含まれ、各デザインには少なくとも1つのシナリオ(材料、境界条件、メッシュ設定と解析結果の集合)が含まれます。デザインは黒の太字で、シナリオは青の太字で表示されます。設定の割り当てと結果は、各シナリオ内に青の細字でリストされます。解析はこのウィンドウから管理します。
ディシジョンセンターは、設計の代替案を比較するための、シンプルでありながら強力な環境です。これを使うことにより設計目標を満足する設計を見つけることができます。ディシジョンセンターは、結果の可視化プロセスにおいて重要な役割を果たします。
アウトプットバーは必要に応じて縮小できます:
アウトプットバーを展開するには:
Autodesk® ViewCube® は、モードの向きをコントロールするための対話性の高い持続的なツールです。モデルの標準ビュー(直交座標系と一致)とアイソメ ビューを簡単に選択することができます。ViewCube ツールは、ビューの変更に合わせて、モデルの現在の視点に関する視覚的なフィードバックを提供します。
ViewCube を使用すると、事前設定の 26 方向のいずれかにすばやく方向を設定したり、直交座標軸を中心にモデルを回転したり、モデルを既定の方向にリセットすることができます。
既定では、ViewCube は、非アクティブな状態で、グラフィックス ウィンドウのいずれかのコーナーに表示されます。カーソルを ViewCube ツール上に置くと、ViewCube がアクティブになります。
モデルの方向を変更するには、使用可能なプリセット ビューのいずれかに切り替えるか、現在のビューを回転するか、モデルのホーム ビューを選択します。
また、好みに合わせて ViewCube の外観と動作をカスタマイズすることができます。
選択リストには、セットアップタスクで選択されたアイテムが表示されます。これは特に、どのアイテムが選択されているかを確認するのに便利です。
平面および等値面結果タスクでは、選択リストに既存の平面または等値面がそれぞれ表示されます。壁面の計算、部品、およびポイント結果タスクでは、選択リストを使用して現在のタスクのコントロールを操作します。
選択リストの表示を制御するには、クイックアクセスツールバーのトグルをクリックします。
値は左下のステータスバーに表示されます:
ナビゲーション ツールバーは、モデルの向きとビューをコントロールする複数のツールの集合です。グラフィックス ウィンドウの一側面に沿って浮動しています。ナビゲーション操作をアクティブにするには、バー上のボタンをクリックします。一部のボタンには、サブメニューに追加のツールがあります。アクセスするには、これらのボタンの下にある小さい矢印をクリックします。
これで、Autodesk Simulation CFD ユーザ インタフェースの説明は終わりです。ここで、Autodesk Simulation CFD ワークフローにこれらがどう対応するかを確認することをお勧めします。次のタスクについては、後の章で詳しく紹介します。ここでは、代表的なワークフローについて理解しておきます。
すべての設定タスクは類似したワークフローになります。モデルを操作する方法はいくつかあります。最も使いやすい方法を使用してください。
まず、設定タブ(A)またはデザインスタディ バー(B)から、タスクを選択します:
リボンで設定の選択および定義を行うには:
モデルの近くで選択および定義を行うには:
デザイン スタディ バーから選択および変更を行うには:
定義して割り当てるには: