Document オブジェクト(ActiveX)

AutoCAD 図面。

サポートされているプラットフォーム: Windows のみ

クラス情報

クラス名

AcadDocument

オブジェクトの継承
Object
   AcadDatabase
      AcadDocument
作成時に用いる項目

VBA

Documents.Add
Documents.Open
Document.New
経由する項目

VBA

Documents.Item
Application.ActiveDocument

メンバー

次のメンバーはこのオブジェクトの一部です。

注意

アクティブなドキュメント(AutoCAD 図面)には、VBA の ThisDrawing、または VB の ActiveDocument プロパティを使用してアクセスすることができます。AutoCAD で一度に作業できるドキュメントは 1 つだけであり、そのドキュメントは 1 つのデータベースを表しているため、アクティブなドキュメントは現在のデータベースであると同時に、現在のドキュメントであるということになります。

図面内のオブジェクトによって、その図面に新しいオブジェクトを追加する際に使用されるフォーマット、位置、またはスタイルが決まります。該当するオブジェクトには、 DimensionStyle TextStyle Linetype Viewport および Layer などがあります。図面にこれらのタイプのオブジェクトがいくつも含まれている場合がありますが、一度に 1 つのタイプしかアクティブになれません。たとえば、図面に数種類の線種を使用できる場合は、アクティブな線種と指定したものだけが図形の新規作成時に使用されます。Document オブジェクトには、これらのアクティブなオブジェクトへの参照が入っています。既存のオブジェクトをアクティブなオブジェクトに設定するには、次に示すプロパティを使用します。

また、Document オブジェクトには、コレクションのプロパティ(またはリンク)もあります。これらのコレクションから、図面内のあらゆるオブジェクトに繰り返し使用することができます。

Title Subject Author Keywords などの図面のプロパティにアクセスするには、Document オブジェクトのプロパティとしてアクセス可能な AcadSummaryInfo インタフェースを使用する必要があります。

Document オブジェクトを作成または開くには、Open メソッドを使用します。

ペーパー空間とモデル空間を使用する
Document オブジェクトから、モデル空間およびペーパー空間の設定をコントロールします。既定では、図面は、タイル ビューポート設定でモデル空間で開かれます。モデル空間およびペーパー空間の設定をコントロールするためには、ActiveSpace プロパティ、MSpace プロパティおよび Display メソッドを使用します。これらのプロパティとメソッドを使用する方法については PViewport オブジェクトを参照してください。
アクティブ オブジェクトを再設定する
アクティブな画層やアクティブな線種など、ほとんどのアクティブなオブジェクトに変更を加えた場合、その変更結果はすぐに表示されます。しかし、変更結果を表示するために、再設定が必要になるオブジェクトもあります。これに該当するオブジェクトは、アクティブな文字スタイル、アクティブな UCS、アクティブなビューポートです。オブジェクトをリセットするには、その更新されたオブジェクトを使用して、ActiveTextStyleActiveUCS、または ActiveViewport プロパティを呼び出します。