Block オブジェクト(ActiveX)

オブジェクトの名前とセットを含むブロック定義。

サポートされているプラットフォーム: Windows のみ

クラス情報

クラス名

AcadBlock

オブジェクトの継承

Object
   AcadObject
      AcadBlock

作成時に用いる項目

VBA

Blocks.Add

経由する項目

VBA

Blocks.Item
Layout.Block

メンバー

次のメンバーはこのオブジェクトの一部です。

メソッド	プロパティ	イベント
Add3DFace Add3DMesh Add3DPoly AddArc AddAttribute AddBox AddCircle AddCone AddCustomObject AddCylinder AddDim3PointAngular AddDimAligned AddDimAngular AddDimArc AddDimDiametric AddDimOrdinate AddDimRadial AddDimRadialLarge AddDimRotated AddEllipse AddEllipticalCone AddEllipticalCylinder AddExtrudedSolid AddExtrudedSolidALongPath AddHatch AddLeader AddLightWeightPolyline AddLine AddMInsertBlock AddMLeader AddMLine AddMText AddPoint AddPolyfaceMesh AddPolyline AddRaster AddRay AddRegion AddRevolvedSolid AddSection AddShape AddSolid AddSphere AddSpline AddTable AddText AddTolerance AddTorus AddTrace AddWedge AddXLine AttachExternalReference Bind Delete Detach GetExtensionDictionary GetXData InsertBlock Item Reload SetXData Unload	Application BlockScaling Comments Count Document Explodable Handle HasExtensionDictionary IsDynamicBlock IsLayout IsXRef Layout Material Name ObjectID ObjectName Origin OwnerID Path Units XRefDatabase	Modified

注意

ブロックには 4 つの種類(単純なブロック、外部参照ブロック、レイアウト ブロック、ダイナミック ブロック)があります。

単純なブロックはオブジェクトのコレクションで、オブジェクトを関連付けて単一のオブジェクトまたはブロック定義を形成することができます。図面の中に、単純なブロックを、挿入し、尺度設定や、回転させることができます。ブロック参照を構成オブジェクトに分解して修正し、ブロックを定義し直すことができます。単純なブロックは、現在の図面のジオメトリから、または他の AutoCAD 図面を使用して定義することができます。他の図面を使用してブロックを作成する場合は、新しい単純なブロックは現在の図面のデータベースに保存されるため、元の図面が変更されても更新されません。単純なブロックのインスタンスを現在の図面に挿入すると、BlockReference オブジェクトが作成されます。

外部参照ブロックは別の図面から現在の図面に外部リンクしています。外部参照ブロックは、ジオメトリそのものではなく、ジオメトリへのリンクを示しているため、元の図面が変更されるたびに更新されます。外部参照ブロックのインスタンスを現在の図面に挿入すると、 ExternalReference オブジェクトが作成されます。

レイアウト ブロックは、モデル空間レイアウトおよびペーパー空間レイアウトのジオメトリを示しています。これらのブロックには Layout オブジェクトが関連付けられています。Layout オブジェクトには印刷設定および他のレイアウト定義の情報が含まれています。アクティブなペーパー空間レイアウトのブロックは、常に *PAPER_SPACE という名前になります。その他のペーパー空間レイアウトのブロックには、*PAPER_SPACEn(n には整数が入る)という名前が付きます。ブロック名は *PAPER_SPACE0 から始まり、新しいレイアウトが挿入されるたびに、整数が 1 つずつ増加します。

既定では、新しい図面のレイアウト ブロックは次のような名前になります。

• *MODEL_SPACE - モデル空間レイアウト。1 つの図面に付き、モデル空間は 1 つだけです。

  このブロックは、 ModelSpace コレクションに対応しています。

• *PAPER_SPACE - 最初に作成されたペーパー空間レイアウト。モデル空間レイアウトがアクティブの場合、このブロックには最後にアクティブだったペーパー空間レイアウトが含まれています。

  このブロックは、 PaperSpace コレクションに対応しています。

• *PAPER_SPACE0 - 作成された 2 番目のペーパー空間。このレイアウトがアクティブになると、このブロックは *PAPER_SPACE に名前変更され、PaperSpace コレクションからアクセスできるようになります。最初に作成されたレイアウトのブロックは、*PAPER_SPACE0 に名前変更されます。

新しいレイアウトをアクティブにすると、そのレイアウトとそれまでアクティブであったレイアウトのブロック名が交換されます。このため、アクティブなレイアウトのブロックは、常に *PAPER_SPACE という名前になります。たとえば、Layout1 が現在アクティブで、Layout2 には *PAPER_SPACE0 というブロックが関連付けられているとします。Layout2 をアクティブにすると、Layout2 のブロックは *PAPER_SPACE に、Layout1 のブロックは *PAPER_SPACE0 に名前変更されます。

ダイナミック ブロックは、単純なブロックの潜在力と柔軟さを向上させることによって強化したものです。ダイナミック ブロックのインスタンスの内部ジオメトリは、その基本定義および他のインスタンスとは別に、独自に調整することができます。この柔軟性は、ダイナミック ブロックの基本コンセプトです。ダイナミック ブロックのインスタンスを現在の図面に挿入すると、BlockReference オブジェクトが作成されます。ブロック参照から、 DynamicBlockReferenceProperty オブジェクトを取得することができます。

ブロックのタイプを識別するには、 IsLayout 、 IsXRef 、および IsDynamicBlock プロパティを使用します。これらのプロパティが False である場合、このブロックは単純なブロックです。IsXRef プロパティが True である場合、このブロックは外部参照です。IsLayout プロパティが True である場合、このブロックはレイアウトに関連付けられたすべてのジオメトリを含みます。IsDynamicBlock プロパティが True である場合、このブロックはダイナミック ブロックです。

1 つのブロックに含めることができるオブジェクトの数には制限がありません。

単純なブロック、外部参照、またはダイナミック ブロックを図面に挿入するには、 InsertBlock メソッドを使用します。新しいレイアウト ブロックを作成するには、 Add メソッドを使用して Layouts コレクションに新しいレイアウトを追加します。新しいレイアウトが作成されると、レイアウトに関連付けられたブロックもまた作成されます。