設計エラーとメッセージのトラブルシューティング

このトピックでは、問題が発生する可能性のある理由と問題解決の方法について説明し、問題に対処する際に役立つ情報へのリンクを紹介します。

ヒント: リンクを参照する際のヒントを次に示します。
  • リンクからトピック ページに移動するときに、「エラー」という単語が含まれている説明を探す場合は、[Ctrl] + [F] (ブラウザの標準的な[検索]コマンド)を使用して、検索フィールドに「エラー」と入力します。すると、トピック ページの中で「エラー」が出現するすべての箇所が見つかります。
  • 答えが見つかったら関連するサブトピックを確認します。

このリンク一覧で、エラーの解決に役立つ情報を見つけることができます。

解析とシミュレーション

シミュレーションの実行時に警告やエラーが表示される場合は、以下を参照してください。

[アプリケーション オプション]および[ドキュメントの設定]

エラー: テクスチャ イメージ<パス>をインポートできません

指定した *.dds ファイルは、パスにマッピングされている指定したフォルダ内に見つかりません。.dds ファイルを探してフォルダに格納するか、.dds ファイルのあるパスとフォルダを指定します。インストール後に手動で移動された可能性があります。

モデリング環境アプリケーション オプションの詳細については、「[色]タブのリファレンス」を参照してください。

ドキュメントの設定の詳細については、「[図面]タブのリファレンス」を参照してください。

アセンブリのエラー

アセンブリで作業している場合、すべてのコンポーネントのエラーを表示することができます。

アセンブリ フィーチャ

従属アセンブリ フィーチャを含むコンポーネントを削除した場合、そのアセンブリ フィーチャは「不良」となり、従属アセンブリのスケッチはブラウザに表示されたままとなります。 Design Doctor の[再定義]コマンドを使用することで、削除したコンポーネントを新しいコンポーネントに置き換えることができます。

アセンブリ関係

フレーム ジェネレータ

フレーム ジェネレータのエラー メッセージについては、以下を参照してください。

コンテンツ センター

ファミリ テンプレートをファイルに置き換えようとしたときに、ファイルのパラメータやマッピングにエラーが含まれているためにエラーが発生する場合は、以下を参照してください。

エラー修正のベスト プラクティス

複数のエラーを修正するには、一覧やブラウザで一番上から順に解決することをお勧めします。従属しているフィーチャは、従属先のフィーチャの下に表示されます。

設計のエラーが発生すると、状況に応じて次のものが表示されます。
  • 設計の問題を示すブラウザ ノード状態のアイコン。右クリック メニューから、[修復] (Design Doctor に移動)または[診断] (関係矛盾解析ツールを表示)を選択できます。
  • QAT (クイック アクセス ツールバー)。Design Doctor を使用するには、赤い十字をクリックします。Design Doctor の詳細については、このトピックの後半を参照してください。
  • エラーまでの階層リストと赤い十字を表示するエラー ダイアログ ボックス。このダイアログ ボックスから、[修復] (Design Doctor)プロセスを開始するか、またはヘルプを利用せずにエラーを解決できます。

ドキュメント ブラウザに表示されている項目は、それらが作業に利用されたり、問題が発生すると状態が変化します。ステータス アイコンが表示されるので、変更が発生したことが分かります。ステータス アイコンとその使い方の詳細については、以下を参照してください。

Design Doctor

Design Doctor は、設計エラーを追跡し、修復に役立つガイドを提供します。その目的は、作業中に発生した問題を検出して、問題解決までの過程を提供して役立つようにすることです。Design Doctor を使用した作業の詳細については、「Design Doctor を使用して関係エラーを修復する」を参照してください。

モデルに未解決のエラーがある場合、クイック アクセス ツールバーまたはメッセージ ダイアログに赤い十字が表示されます。赤い十字をクリックすると Design Doctor が開き、修復処理を始めることができます。

ヒント: デザイン エラーを修正するとき、ショートカット キーを使用してグラフィックス ウィンドウのビューを変更します。画面移動するには[F2]、ズームするには[F3]、回転するには[F4]を使用します。

いつでもウィンドウを閉じて Design Doctor の使用を止め、ヘルプを利用せずに問題の解決を進めることができます。または、後で Design Doctor に戻り、ブラウザ ノードの右クリック メニューで[修復]オプションを使用することもできます。

Design Doctor のエラー メッセージが表示されないようにする方法については、「[プロンプト]タブのリファレンス([アプリケーション オプション])」を参照してください。

図面

図面内のエラーの詳細については、以下を参照してください。

RVT を編集するときのエラー

簡略化 RVT の「将来」のファイルを編集する場合、使用している Inventor のバージョンに存在しないオプションと設定が簡略化モデルの作成に使用される場合があります。「この Revit モデルは、[構造]オプションでサポートされていない値を使用して作成されました。」という警告メッセージが表示されます。最も可能性の高い原因は、このファイルが Inventor の新しい(「ドット」)バージョンで作成されたことです。コマンドはキャンセルされます。

このメッセージは、[構造]設定に無効な値がある場合に発生することがあります。コマンドはキャンセルされます。

この問題を解決するには、互換性のあるリリースが必要です。互換性のあるバージョンの Inventor をインストールして、モデルを開きます。

エラー報告

ソフトウェアが予期せぬエラーにより終了する場合は、直接オートデスクにエラー レポートを送ることができます。レポートされたエラーが解決されたときに、誰が通知を受け取るかを決めることができます。エラーを報告する際は、ソフトウェアの終了時に使用していたワークフローを説明するのに十分な詳細情報を提供します。

可能であれば、エラー メッセージをクリップボードにコピーすると解決に役立つ可能性があります。ダイアログ ボックスをアクティブにした状態で、[Alt] + [Print Screen]を使用してダイアログ ボックスの画像をキャプチャし、クリップボードに置きます。キャプチャした画像をエラー報告に貼り付けるか、添付ファイルとして追加します。

ファイルを開くときのエラー

ファイルを開く操作に関連する問題が発生した場合は、ここからトラブル シューティングの手順を開始してください。

ファイルを保存するときのエラー

ネットワーク接続の問題が原因で Inventor がサーバに到達できないと、ファイルを保存するときにエラーが発生することがあります。エラーの発生時に、ネットワークの場所にアクセスできることを確認します。 これは、ディスク領域が不足している場合にも発生します。

iLogic

比較の際に丸め誤差を無視する方法については、以下を参照してください。

インポートされたデータの誤差

エクスポートの精度設定やその他のモデリングの問題が原因で、インポートされたデータに誤差が含まれることがあります。Inventor には、こうしたデータを扱う際に問題を解決するためのオプションが提供されています。AnyCAD のデータとしてインポートする方法は 2 つあります。それぞれに特定の用途と利点があります。エラーを解決する方法を調べるには、次のトピックを参照してください。

インストール

インストールの問題のトラブルシューティング」に関連する Autodesk Knowledge Network (AKN)のトピックを参照してください。

Mold Design

Mold Design におけるエラー記号の意味については、以下を参照してください。

パーツのエラー

他のフィーチャとの干渉が起こるような変更を加えると、デザイン エラーが発生します。たとえば、次のような場合にエラーが発生します。
  • 指定したフィレット半径が隣接面のサイズよりも大きい。
  • 一度にフィレットされるエッジが多すぎる。フィレットの詳細については、「エッジ フィレットを作成するには」を参照してください。
  • 押し出しによるカットのプロファイルまたは方向によってボディから材料が除去されない。
パーツのモデリングについて詳しく説明しているリソースには次のものがありますが、これだけにとどまりません。

メッセージ ダイアログ ボックスにエラーの一覧が表示される場合、デザイン エラーは赤い下線付きテキストで表示されます。一覧でデザイン エラー メッセージを選択すると、グラフィックス ウィンドウでエラーの位置がハイライト表示されます。

エラーを無視して作業を続けることができるため、Inventor では、パーツ、スケッチ、図面、アセンブリ内の設計エラーを見つけるのに役立つ Design Doctor と Sketch Doctor も提供しています。

[プロジェクト ファイル]

Inventor プロジェクト ファイルでの作業経験がない場合は、設計を開始する前に次の情報を確認することを強くお勧めします。「プロジェクト ファイルの概要」を参照してください。

次のトピックを参照してください。

ロール バック履歴

パーツ モデルでは、履歴をさかのぼることで、潜在的なエラーの発生を特定するのに役立ちます。履歴をロールバックするには:

  1. 次のいずれかの操作を行います。
    • ブラウザの下部にある[パーツの終端](または[フィーチャの終端])記号を見つけて、上にドラッグしてモデルを「ロール バック」します。
    • ブラウザでフィーチャを右クリックして、[EOP マーカーを移動]を選択し、EOP マーカーをフィーチャまで移動します。

    これによって、EOP 記号の下にあるフィーチャが一時的にモデルから除去されます。エラーの原因となるフィーチャを見つけるまで一度に 1 つのフィーチャずつマーカーを下に移動することができるので、モデルのトラブルシューティングの際に便利です。次に、エラーの原因を解析します。

  2. モデルを更新するには、記号をブラウザの下にドラッグして元の位置に戻すか、EOP マーカーを右クリックして[EOP を終端に移動]を選択します。

処理中にエラーが発生した場合、メッセージ ボックスにエラーの一覧が表示されます。エラーは、変更がフィーチャまたはその参照対象の 1 つに影響を及ぼし、再構築の解決に失敗したために発生しました。エラーの根本的な原因を調べるには、メッセージのレベルを展開します。

エラーが発生した原因が明確でない場合は、EOP マーカーを変更が行われたポイントまで戻します。次に、ブラウザのマーカーを、エラーが発生するまで一度に 1 ノードずつ下方に移動して、エラーの原因を特定します。

ルーティング システム

Routed Systems のエラーの詳細については、以下を参照してください。

シート メタル

モデルの編集時および更新時にフラット パターン エラーが発生する場合があります。ダイアログ ボックスに、フラット パターン内に存在するエラー状態が示されます。エラー状態を確認して作業を続行することができますが、エラー状態が修正されるまではエラーの警告が残ります。

交差しているフィーチャ(フラット パターンで重なっているフランジ フィーチャなど)があると、モデルを展開できない場合があります。警告ダイアログ ボックスに、交差しているフィーチャが示されます。ダイアログ ボックスで[編集]または[キャンセル]をクリックするか、[適用]をクリックして交差のエラーを無視することができます。[適用]をクリックした場合、フィーチャが交差した状態でフラット パターンに展開されます。後から曲げモデルにフィーチャを作成する際に、フラット状態で交差するフィーチャを編集するまで、このダイアログ ボックスが表示されます。

パンチ ツール

Sketch Doctor

スケッチは、大部分のモデル フィーチャの土台を形成しています。スケッチのエラーを検出するには、スケッチ ジオメトリのすべての部品間の関係を理解する必要があります。また、以降のモデル フィーチャを作成するために、どのようにスケッチを使用するかを考慮する必要があります。

Design Doctor の一部である Sketch Doctor は、曲線のオーバーラップ、点の重複、一致拘束の欠如、自己交差、開いたループを見つけるのに役立ちます。角度や寸法の誤りが関係する問題については、さらに調査する必要があります。

寸法スケッチ拘束では、パラメータが含まれている式を使用することができます。パラメータの構文にエラーがある場合は、テキストが編集フィールドで赤色で表示されるので、エラーを修正して操作を続けます。

Sketch Doctor を使用するには:
  1. エラーが発生したスケッチを編集します。
  2. ブラウザで、スケッチ ノードを右クリックし、[Sketch Doctor]をクリックします。
  3. [Sketch Doctor]ダイアログ ボックスで、[スケッチを診断]をクリックします。
  4. スケッチに適用するテストを指定し、[OK]をクリックして診断を実行します。
  5. Sketch Doctor に 1 つまたは複数のエラーがハイライト表示されます。エラーが複数発生している場合は、ダイアログ ボックス内の各エラーをクリックして、対応する領域でハイライト表示されているエラーを確認することができます。
  6. エラーを解決するための次の手順を確認するには、[次へ]をクリックします。

スケッチに含まれているインポートされたジオメトリが他の設計者によって作成されている場合は、デザイン エラーの特定は困難になります。一般に次のような問題があります。

Sketch Doctor は Design Doctor の一部であり、曲線のオーバーラップ、点の重複、一致拘束の欠如、自己交差、開いたループに関する問題を見つけるのに役立ちます。角度や寸法の誤りが関係する問題については、さらに調査する必要があります。寸法スケッチ拘束では、パラメータが含まれている式を使用することができます。パラメータの構文にエラーがある場合は、テキストが編集フィールドで赤色で表示されるので、エラーを修正して操作を続けます。

スケッチおよびスケッチ寸法

スケッチ計算式曲線に関連するエラーについては、以下を参照してください。

スケッチ寸法精度

スケッチ寸法で計算式を使用する場合、寸法に非常に小さい値が含まれていて、編集フィールドの丸めの値に表示されないことがあります。たとえば、寸法 0.37500004 が 0.375 と表示されたり、9.52500004 mm が 9.525 と表示される場合があります。ステータス バーで、寸法の[値] リストをクリックし、[座標値] を選択します。意図に合わない寸法を調整します。

オフセット値が入力と一致しない

オフセットを作成するときに、値を入力すると結果が不正確になります。[グリッドにスナップ]がオンになっていないかチェックしてください。オンになっている場合は、オフにします。[グリッドにスナップ]が原因で、近くにあるグリッド ポイントが強制的に使用され、結果が不正確になっている可能性があります。

被駆動(参照)寸法

スケッチが完全に拘束されている場合、すべてのジオメトリが完全に定義されています。さらに寸法を追加しようとすると、括弧で囲まれた被駆動寸法として追加されます。被駆動寸法を標準寸法または駆動寸法に変更できます。その他の競合する寸法や拘束を削除せずにその操作を行うと、エラー メッセージが表示されます。メッセージを受け入れ、必要な変更を行って競合が存在しないようにします。考慮すべきいくつかの変更を以下に示します。
  • 別の寸法を被駆動寸法に変更する
  • スケッチ拘束を削除または解除するたとえば、直交拘束を削除すると、直交対象の線分に対する線分の角度を変更できます。

タスク スケジューラ