Autodesk Vault の各リリースでは、新機能および機能強化が導入されています。リリース年を選択して、ご使用の Autodesk Vault 製品で導入された新機能および強化の詳細を確認してください。
2014 リリースでは、サーバ側とジョブ プロセッサの機能強化、および日々のユーザの作業負荷を軽減するアドインとクライアントの機能変更を実施し、エンド ユーザ エクスペリエンスの向上に重点を置いています。
操作性の向上
Inventor での Vault ファイルのステータス レポート機能が変更されました。Vault での操作が簡略化され、より優れた意思決定が可能になりました。また、履歴テーブルの統合が変更され、機能性が大幅に向上したのに加え、さまざまな分野に幅広く対応できるようになりました。
パフォーマンス
[取得/チェックアウト]ダイアログが変更されたことにより、操作が簡略化され、ダウンロードのパフォーマンスが大幅に向上しました。同様に、64 ビット クライアントのサポートにより、ユーザ エクスペリエンスが向上します。
安定性
製品全体の安定性を高めるために、複製とパージのサポートからジョブ プロセッサのオーバーホールに至るまで、膨大な労力が投入されました。オーバーホールは、ジョブ プロセッサの信頼性とパフォーマンスを大幅に向上する目的で設計された機能です。
拡張性
Vault Developer Framework (VDF)は、新しいアドインとクライアントの迅速な開発を実現する拡張可能な軽量のデータ管理コンポーネントを提供し、継続的な機能の開発と強化による既存のアドインの向上を実現します。
ローカルで変更したファイルのステータスの変更
[ステータスを変更]コマンドは、CAD アプリケーション内からローカルで変更したファイルのステータスを変更できるようになりました。これにより、旧リリースで発生していたワークフローの中断に関連する問題が解決されました。

Vault からの iFeature の配置
Vault からの iFeature の配置機能が新たに追加され、[Vault から配置]ワークフローが完成の域に達しました。この機能を使用することで、会社の iFeature ライブラリへのアクセスを一元管理できるようになります。

Vault Explorer から開く動作
ユーザのワークフローを統合し、操作性の向上を図るために、Vault Explorer の[開く]コマンドが、CAD の統合に合わせて変更されました。
旧リリースではファイルのリビジョンに基づいてファイルの依存性に関する情報を収集していましたが、最新リリースの Vault Explorer の[開く]コマンドは、ファイルの最新バージョンを取得します。つまり、同一の既定ファイルに基づいて、ファイルを Vault Explorer で開くか、CAD で開くかが決定します。
従来の動作の方がニーズに合う場合は、管理者が設定ファイルを使用して、この動作を再度有効にすることができます。
履歴テーブルの改善点
ユーザからのフィードバックに基づき、履歴テーブルに多数の機能強化が実施され、複数の設計分野にわたって柔軟性と操作性が大幅に向上しました。
コンテンツ
管理者は、履歴テーブルの行に表示される次のファイル情報をコントロールすることができます。

フィルタ
表示する情報の選択に加え、履歴テーブルに表示するリビジョンのタイプも選択できようるようになりました。
ユーザも、リビジョン スキーマの変更時に、最終リビジョンに生産工程リビジョンのみが表示されるようにテーブルの行をリセットすることができます。

これらの環境設定の変更だけでなく、履歴テーブルは、旧式ファイルの情報のマッピング、Vault の管理対象リビジョンとともに Vault がコントロールしない元のファイル履歴の保持をサポートするようになりました。
管理者も、Connectivity. Product.exe.config 内の Vault 設定を変更して、旧式の履歴テーブルを CAD に移行したり、Vault Client からのプロパティ同期コマンドに関する履歴テーブルを手動で更新することができるようになりました。
最後に、お客様の特定の要望に応えて、追加の API 機能が公開されました。
Vault ブラウザの機能強化
設計データを簡単に認識できるように、Inventor Vault ブラウザに追加の管理情報が表示されるようになりました。
を使用して、表示する Vault ファイルの詳細を設定できるようになりました。 Vault Client のプレビューの機能強化
新しい回転式プレビューの操作とパフォーマンスが向上し、ドキュメント履歴のサムネイルを循環表示することができます。この場合、dwf ファイルをロードし、次に選択する目的で高品質の dwf プレビューをロードする必要はありません。

更新された統合
新しい統合の観点で、Plant プロジェクト データベースを管理する Plant 3D Vault Extension が新たに提供されました。これを使用することで、統合されたエンド ユーザ エクスペリエンスが得られます。
Revit ファミリの検索
Revit との統合が強化され、Revit Server と Vault サーバの直接通信、ファミリ検索機能、拡張リンク機能が導入されました。
[ファミリをロード]ダイアログでの複数ファミリの詳細表示、ファミリ タイプを基準とするフィルタ、フェデレーション検索を実行できるようになりました。Vault からのリンクでサポートされるファイル タイプが追加されました。

[取得/チェックアウト]ダイアログ
リリース 2014 では使用する大半のワークフローが改善され、効率性が向上しました。[取得/チェックアウト]ダイアログが再設計され、折りたたみ可能な表示と基盤となるダウンロード アーキテクチャにより、使用頻度の高い設定へのアクセスが容易になり、パフォーマンスが向上しました。

Vault Client
2014 の最新の Vault Client が 64 ビット対応になりました。この結果、コピー デザインなど、リソースを大量に消費するタスクのクライアントでの処理パフォーマンスが向上し、メモリ不足の問題の発生が減少します。
データのロード
Autodesk 一括ロード ツールが更新された結果、サポート対象のオブジェクト タイプが追加され、旧式の PDM データを Vault の製品ファミリに取り込むことができるようになりました。
また、プロジェクトのライフサイクルとカスタム オブジェクトをサポートするようになりました。
ジョブ プロセッサの改善点
企業の自動化ニーズに対応するため、ジョブ プロセッサが再構成され、メモリと負荷の高いアプリケーションの管理機能が向上しました。ログ記録も、問題をより高い精度で捕捉してレポートするように改善されました。
システムは、ジョブ プロセッサが CAD アプリケーションの開始や終了を行う頻度をコントロールするように設定できるようになり(現在は個々の動作について設定)、パフォーマンスと安定性が大幅に向上しました。
ジョブを実行するアプリケーションをシステムで自動的に再起動できるようになり、管理者の監視を支援するログ機能が追加されました。

ツールバーの[キューに戻す]ボタン
共通ジョブ ハンドラの安定性とパフォーマンスの向上
複数のジョブ間での CAD ライブラリの再利用、およびタイムアウトのアクティブな監視により、ジョブの実行パフォーマンスが向上しました。
各ジョブは、独立したアプリケーション Connectivity.JobProcessor.Delegate.Host.exe によって処理されるようになりました。ジョブのコントロールは、従来と同様に JobProcessor.exe で実行されます。
開発とテストの機能強化
JobProcessor.exe -u Administrator -p -s MyVaultServer
JobProcessor.exe -w -s MyVaultServer
複製の改善点
複製テクノロジの現在の実装から得られた知見に基づいて、Vault 2014 のパフォーマンスを最大に発揮できるようにサーバ側で多数の改善が実施されました。
新しいテクノロジのサポート
Autodesk Vault 製品ファミリは、現在リリースされている次のテクノロジとの互換性を維持するように、サポートを継続的に更新しています。


使用可能な機能の詳細については、「VDF 機能セット」を参照してください。
Autodesk Vault を最も優れたデータ管理ソリューションにすることがオートデスクの使命です。しかし、そのためにはお客様のご協力が必要です。Autodesk Vault で実現を希望する新機能または拡張機能について、優れたアイデアをお持ちではありませんか?希望するアイデアのリストを Autodesk Vault の開発チームに直接お知らせください。新機能または拡張機能の開発の参考にいたします。
Autodesk Idea Exchange は、Autodesk Vault ソフトウェアの向上を図る目的で、お客様のアイデアを開発者と直接共有できる専用のフォーラムです。Vault チームは、お客様のアイデアをお待ちしています。優れたアイデアについては、開発計画に盛り込むよう検討いたします。アイデアを投稿し、他のユーザの考えを知り、最も気に入ったアイデアに賛辞を送ることができます。多くの賛辞を受けたアイデアほど、製品に実装される可能性が高くなります。Idea Exchange では、初期コンセプトから最終的なリリースに至るまで、アイデアのステータスを追跡することもできます。
アイデアを今すぐ Autodesk Vault Idea Exchange で共有することができます。
向上したコラボレーション
Autodesk Vault は、設計チームの枠を超えたユーザに対するより完全なシングル ソースとして進化しています。Autodesk Buzzsaw、サードパーティおよびエンタープライズ レベルの情報システムといったその他の Autodesk コラボレーション ツールとの Vault の接続性、設計アプリケーションとの豊富な統合により、異なる分野、企業部門、サードパーティ サプライヤおよびコントラクタにおいて信頼できるコラボレーションが実現します。
最適化されたワークフロー
Vault インタフェースの標準化および CAD 統合の向上により、2013 リリースでは、エンド ユーザ エクスペリエンスがさらに進化しています。図面管理、iParts、iAssemblies、詳細レベル、および Vault から開いて配置する機能など、Inventor ワークフローのサポートが向上しました。プロジェクト ワークフローの導入により、プロジェクトのマイルストーンとセキュリティの管理能力が向上しました。
拡張性とエンタープライズ
2013 リリースでは、カスタム オブジェクトおよび部品表のプロパティの追加、サーバ側の処理能力向上への継続的な取り組み、および効率的な保守、複製、互換性、データ転送のさらなる強化によって、柔軟性およびエンタープライズ レベルの機能が拡張されています。
Vault 2013 の機能の概要

2013 では互換性が向上し、次に示す幅広いオートデスクのコンテンツ作成ツールおよびコラボレーション ツールと互換性があります。
Vault データの使用および企業レベルでの優れた統合を拡張するため、Autodesk Vault では、データへの認証済みアクセスの提供、Sharepoint および Vault メタデータのフェデレーション済み検索、Vault コンテンツの表示、カスタム Sharepoint ワークフローでの Vault オブジェクトの使用を可能にする Microsoft BCS (Business Connectivity Service) を導入することで、標準 Microsoft Sharepoint インタフェースの内部に直接統合する機能が用意されています。
詳細は、「SharePoint Integration」を参照してください。
Vault では、シナジーファイルの関係が新たにサポートされています。これにより、ユーザは、チェックイン時でのモデルと dwg の関係の管理、Vault から AutoCAD へのモデルの配置、dwf 作成の管理、Vault 内からの Pack & Go、移動、名前変更コマンドの使用が可能になります。
Vault のデザイン プロジェクト クリデンシャルを拡張する取り組みにより、2013 では、ユーザがライフサイクル スキーマおよびステータスベースのセキュリティをプロジェクト フォルダに追加できるようになっています。
変更可能なルールおよびカテゴリ設定に基づき構築されているため、ユーザは条件に基づく制限をフォルダ ステータスの変更に適用したり、ファイル ステータスベースのセキュリティによる管理がまだ行われていないフォルダ アクセス コントロール リストやフォルダ コンテンツに対してセキュリティ オーバーライドを適用することができます。
この機能では、豊富なセキュリティ オーバーライドのパラダイムが導入されています。
ライフサイクル変更のタブは新たに更新されており、変更可能の新しいルールが追加されました。これらのルールを使用することで、変更前にプロジェクト フォルダに含まれるすべてのファイル、およびサブフォルダやリンク オブジェクトを確実にリリースするようにフォルダのリリース プロセスを設定することができます。
この機能は、リリース プロセスの一環として未管理のファイル タイプをロックするために使用することもできます。さらに、この機能を使用すると、管理者がフォルダ ステータス オーバーライドへのアクセスを使用してフォルダまたはファイル セキュリティをコントロールできるようにすることができます。
2013 では、[開く]と[配置]のダイアログが改善され、カスタマイズ可能なグリッド ビューが導入されました。新しいグリッド ビューを使用すると、Vault Explorer と同じ操作で、列の選択、表示データのフィルタと並べ替えを実行できます。ユーザは、ダイアログのグリッド コンテンツをすばやく検索することもできます。行のオフとオンをすばやく切り替えるためのクイック ビュー設定を作成したり、従来のファイル リストおよびアイコン ビューを表示することもできます。
Inventor では、このダイアログは、プロパティの基本および高度検索、ショートカットの作成と表示、高度検索ダイアログ(ウィンドウの最下部に表示)の起動を必要としない、使用可能な保存済み検索へのアクセスを実行できるよう更新されています。
詳細は、「Vault 環境をカスタマイズする」を参照してください。
旧リリースのユーザからの要求に応えるため、現在のプロジェクトまたはモデル フォルダをスキャンして、idw、dwg および ipn ファイルといった関連ドキュメンテーションを取得することを可能にする新しいチェックイン設定が提供されています。
これは、作成時に設計ドキュメンテーションを定期的にチェックインしないユーザにとっての重要な生産性の強化として捉えられていました。
関連ファイルに加え、新しいリリースでは、メモリにロードされていないコンポーネントを含むアセンブリをチェックインすることもできます。ユーザは、抑制済みのパーツの追加、詳細レベルの変更をシームレスに実行することが可能になっています。
詳細については、「ファイルおよびフォルダをチェックインする」を参照してください。
iParts と iAssemblies の管理における非一貫性が 2013 で対処され、ファイル関係の管理が向上しています。
iPart ファクトリ メンバーは、新規または更新済みメンバーの作成時の自動チェック アウトによって、ファクトリとの同期が保たれるようになりました。
Inventor の Vault リボンには、Vault Explorer に戻らずに設計プロセス全体のカテゴリ割り当てを変更できるカテゴリ変更コマンドが新たに追加されています。
この新規コマンドでは、Vault ブラウザでの複数選択がサポートされ、AutoCAD に対するサポートも拡張されています。
詳細は、「カテゴリを変更する」を参照してください。
Autodesk 2013 では、ファイルの詳細ダイアログから直接親モデルまたは図面ファイルを開く機能が導入されています。ファイル履歴の参照に加え、ユーザは参照先タブに切り替えたり、関係リスト全体の親ファイルを開くことができます。
フィルタを使用すると、コンポーネントに関連する 2D ドキュメンテーションを特定して分離することができます。
2013 では、単に問い合わせ先情報を保存したり、ライフサイクルによって管理したタスクを作成する場合に、ユーザは、オブジェクトを定義することでビジネス プロセスに適応する形で固有コンテンツの保存および管理を行うことができるようになっています。
カスタム オブジェクトでは、ライフサイクル スキーマによって提供されるプロパティおよびオブジェクト セキュリティを備えたカテゴリ機能が使用されます。それによって、作成時に、またはステータス ベースのコントロールによって、カスタム オブジェクトを ACL に割り当てることが可能になっています。
詳細は、以下のセクションを参照してください。
2013 では、管理レベルの MBOM 情報を追跡し、異なる複数の BOM 全体における単一コンポーネントの固有情報を保存するための方法を提供するため、部品表固有の値が導入されています。
これらの新しいプロパティは、サーバ API からのみアクセスできます。
2013 では、旧リリースのクライアント統合をサポートするための ADMS サーバ用の機能が導入されています。これによって、クライアントおよびサーバ側のロール アウトをスタガする必要のある Enterprise および SMB のオペレータにそれを実行するための柔軟性が提供されます。アップグレード、もしくは現在の 2012 サーバに接続している大量のクライアント マシンにパッチを適用せずに、企業の ADMS サーバを 2013 に移行したり、設定できます。
2013 では、ファイルの所有権に関連する複製の全体的速度が向上しており、その複雑度も低減しています。
最適化されたファイルの所有権プロシージャの導入によって、代替サイトからファイルの所有権を要求するときの複雑で分裂的な既存のプロセスが破棄されています。ドキュメントの所有権の初期要求は、所有権の必要時にバックグラウンド プロセスとして実行されるようになりました。既定のリース期間が 0 分に改善されています。これは、ユーザがファイルに対して必要とされる変更を完了し、ローカル サイトにファイルを戻すと、瞬時に別サイトへの所有権移行が可能になることを意味します。
これらの変更によって、ユーザは所有権を別途で管理するために使用中の CAD アプリケーションを離れる必要がなくなります。
2013 には、サイト関係という概念が新たに導入されています。現在のモデルでは、システム管理者が所定のサイト複製のソースに対する直接的なコントロールを持たないため、ファイル保管場所のデータを複製するためにサーバによって探索される場所に対して優先順序を設定できる機能が追加されています。これは、離れた場所に合ったり、高いレイテンシを持つワークグループ サーバに対して、非常に強度で信頼性の高いネットワーク接続で接続されているサイトを優先する設定を行うことができることを意味します。
詳細は、「複製優先度」を参照してください。
2013 ADMS コンソールに新しいコントロールが追加されています。このコントロールにより、管理者は、ファイル拡張子、プロパティ プロバイダ、日付範囲によるフィルタリングを行うことで、再インデックス操作によって影響を受けるファイルを削減できます。
ユーザは、新しい UDP マッピングによって影響を受けないそれらのファイルをインデックスする必要がなくなります。
詳細は、「インデックスを管理する」を参照してください。
相互作用の全体的な品質および速度に対する Autodesk の継続的な取り組みは 2013 での 64 ビット ADMS サーバのサポートという形で実現しています。
さらに、このリリースで新たに追加された項目として、ファイル圧縮、およびサーバ間およびサーバとクライアント間の転送速度が増分的に向上したファイル転送があります。
フォルダおよびダイアログ アクセス時に大規模なデータ セットを表示する場合のサポートが向上しています。
2013 のもうひとつの処理性能および管理のアップデートとして、ファイル保管場所管理の変更があります。2013 では、ファイルのメタデータのみの変更では、Vault ファイル保管場所内で新規ファイルが作成されません。旧リリースでは、まったく同じファイル重複ファイルがファイル保管場所に作成されていました。
旧リリースから移行した Vault は、こうした既知の重複を削除するためスキャンされます。その結果、初期のファイル保管場所はサイズがより小さくなり、それ以降もファイル保管場所の膨大化を遅らせることができます。
Vault では、Autodesk Data Management Server Console インタフェースを使用して Vault とライブラリを移動する機能をサポートするようになりました。
詳細は、以下のセクションを参照してください。
最新の学習ソリューションおよびヘルプ アップデートを提供するため、ソフトウェアのヘルプがオンライン ヘルプに変更されています。ヘルプは、ソフトウェア内部にパネルとして含まれていません。ローカルの Web ブラウザを使用して、ウィンドウが起動されます。
ヘルプのダウンロード可能バージョンは次のオンラインから入手できます。Download the Autodesk Vault Help。
さらに、ヘルプには、トピックの発見を最適化し、元となるコンポーネントではなく機能に注目するように全体的な改良が行われています。これによって、アドイン全体におけるトピックの冗長性が低減され、異なるクロスコンポーネント ワークフローのサポートが実現しています。
This feature is available only in Vault Professional.
新しいプロジェクト機能により、Project Explorer 内のどこからでもすべてのプロジェクト関連データを整理および管理できます。プロパティが分かるリンクを使用して Vault に格納されているオブジェクトを表示します。そのリンクの 1 つを使用してファイルを変更した場合は、ソース ファイルしか影響を受けません。このリンク システムは、すべての図形タイプを直接メイン グリッドから管理可能にします。つまり、プロジェクトを管理するには 1 つのシームレスなインタフェースで済むということです。

加えて、新しいプロジェクト ダッシュボードによって、プレビュー ペインから直接レポートを生成および表示することが可能になります。
プロジェクト リンク
リンクは、プロジェクト エクスプローラ内のどこにでも存在する可能性があるオブジェクトを直接的に表すものです。リンクは多くの場所に存在可能ですが、それらのリンクで表されるオブジェクトは 1 つの場所のみに存在可能です。リンクに対して実行するコマンドのほとんどは、ターゲット オブジェクトに対して実行されます。リンクとターゲット オブジェクト間のこの関係によって、ユーザは 1 つの場所からすべてのデータ タイプに対してアクションを実行できます。リンクは、取得/チェックアウト、チェック イン、フォルダ レポートといったデータ収集操作にデータを含めるためにも使用できます。フォルダのプロパティ
プロパティは、フォルダに手動で割り当てたり、フォルダ カテゴリの割り当てに基づき自動的に割り当てることができます。プロジェクト カテゴリ
Vault でプロジェクトを作成するためのフォルダを分類できます。カテゴリに関連付けられているプロパティは割り当て時にプロジェクトに適用されます。混在するデータ タイプのプロパティの編集
プロパティは、データ タイプが混在する集合に対して編集できます。たとえば、Vault Professional のユーザは、ファイルと項目のプロパティを同時に編集することができます。プロジェクト ダッシュボード
プロジェクト構造内に含まれているデータに基づくレポートは簡単に生成され、インタフェース上のプレビュー ペインに表示されます。レポートにはプロジェクト内のファイル、サブプロジェクト、アイテム、および変更管理が含まれます。さらに、リンクおよび示唆されたデータもレポートに容易に含むことができます。ユーザ インタフェースの機能強化
製品にリンクが追加されたことで、インタフェースが強化され、データ管理が簡素化されています。Vault インタフェースでは、ファイル、フォルダ、リンクの表示が可能になりました。メイン グリッドに表示されたリンクでは、ファイル、フォルダ、アイテム、変更管理を参照できます。そのため、すべての図形タイプをメイン グリッドから管理できます。メイン グリッド表示では、ツリー表示を使用せずに、フォルダを開いたり、その内容を表示することができます。さらに、リンク フォルダを開くと、ターゲット フォルダによって参照されるデータが設定されます。そのため、サブプロジェクトのセットアップおよび管理が可能になります。CAD アプリケーションからファイルを Vault に追加すると、Vault で名前変更または移動したファイルを更新するために使用する参照情報が自動的に作成されます。ただし、旧バージョンから移行したファイルは不完全な場合があります。[構成ドキュメント]または[参照先]タブでその親や子を確認できますが、名前変更や移動のアクションは、データを保護するためにブロックされます。移行ファイルに対して名前変更または移動を実行する前にファイル参照を更新することで、この問題を解決することができるようになりました。
This feature is available only in Vault Professional.
Vault Professional では、アイテムの各バージョンの履歴記録が保持されます。アイテムを更新、編集または変更するたびに、新規バージョンが作成されます。アイテム(またはすべてのアイテム)の履歴バージョンをパージすると有効な場合があります。例えば、アイテムの作業中バージョンによって使用されているアイテム番号があるとします。その番号が後に変更された場合、アイテムの作業中の履歴バージョンをパージすることで元のアイテム番号を解放することができます。パージは、削除の操作でファイル バージョンを解放する場合にも便利です。
パージは、単一のアイテム、選択した複数のアイテム、アイテム マスタのすべてのアイテムに対して実行できます。
Autodesk Vault 2012 では、インストール プロセス中にサービス パックを確認したりダウンロードすることができるようになりました。さらに、インストール プロセスを開始する前に、ご使用のコンピュータにサーバ インストールを実行できるかどうかを事前に確認することができます。
データ管理コンソールには、フルおよび差分バックアップ スクリプトのスケジュール機能が新たに採用されています。この機能では、Windows タスク スケジューラでバッチ ファイルを作成したり、タスクのスケジュールを作成することができます。
Vault の API の機能が強化され、既存の Vault 動作を組織のワークフローに対応するように変更または拡張することができるようになりました。 これは、前状態/後状態の変更イベントを作成するか、またはデータ アクセスを簡素化するために既存のナビゲーション ペインを拡張し、標準表示を定義して Vault ユーザ インタフェースを拡張することで可能になります。
This feature is available in Vault Collaboration and Vault Professional.
Inventor または AutoCAD での作業中に、アプリケーションを閉じずに所有権を要求することができます。この Add-in 内では、ログインしているワークグループのみに対して所有権を要求できます。 CAD アプリケーションで現在開いているファイルの所有権を要求、拡張または解放することができます。
This feature is available in Vault Workgroup, Vault Collaboration, and Vault Professional.
Autodesk Vault 2012 では、対応 AutoCAD 製品のシート セット マネージャとの統合が新たに提供されています。この統合によって、シート セット マネージャから次のアクションを実行できるようになりました。
さらに、Vault では、プロパティ管理、プロット処理、タスクのパブリッシュなどシート セット機能性のすべてがサポートされています。Vault Explorer では、シート セット マネージャ内部のプロパティに基づいてシートやシート セットを検索できます。Vault ではシートはファイルとして表現されるため、シートと関連する図面との関係を確認できます。

This feature is available in Vault Collaboration and Vault Professional.
Vault は Autodesk Civil 3D とこれまで以上に深く統合されています。この統合によって、Prospector と Vault Explorer 間において一貫性のあるユーザ インタフェースが提供されます。 Vault では Civil オブジェクトはファイルとして表現されるため、ソース図面、オブジェクト、Consumer 図面の関係を Vault で表示することができます。そのため、Vault の検索機能を使用してオブジェクトを位置付けることができます。さらに、Vault ではフォルダ プロパティに基づいて Civil プロジェクトを検索することもできます。Vault 3D Civil とシート セット マネージャ サポートの統合により、計画および製作ツールから Vault に保管されたシート セットにアクセスできるようになりました。接続されたワークグループ環境では、Civil 3D 内でファイルやオブジェクトの所有権を管理することもできます。

Autodesk Vault は、Autodesk Revit Architecture、MEP、および Structure と新たに統合されており、Revit プロジェクト ファイルの管理が容易になっています。Revit では、Vault を検索または参照して Revit ファミリ ファイルを見つけたり、現在のプロジェクトにロードすることができます。他の Vault Add-in とは異なり、Revit Add-in ではファイル チェック アウトが実行されません。その代わりに、プロジェクト ファイルのコピーは、指定したマイルストーンで Vault に追加されるか、または中央との Revit 同期化後に自動的に追加されます。

Navisworks の Vault Add-in 統合により、Navisworks 環境内での Navisworks データの管理と整理がさらに容易になります。
Navisworks Vault Add-in を使用すると、次の操作を行うことができます。

This feature is available in Vault Workgroup, Vault Collaboration, and Vault Professional.
Vault 履歴テーブル機能では、管理者が指定した、Vault によってリリースされた情報と共に図面の履歴ブロックを作成したり、それを基に図面の履歴ブロックを更新することができます。Vault Add-in が初めてロードされた時には、既定のテンプレートのセットが作成され、Vault 履歴テーブルの作成を容易に行うことが可能になります。そのテンプレートをカスタマイズして、スタイル、レイアウト、Vault 履歴テーブルの形式を変更できます。Vault 履歴テーブルを有効化するためには、適切な所有者の権限を持った管理者でなくてはなりません。
Vault で Autodesk Inventor ファイルを扱う場合、Inventor プロジェクト ファイルに対してパス変更操作(ファイルの名前変更、ファイルの移動、デザインのコピーまたは置換など)を行う場合がしばしばあります。そのため、Vault による適切な Inventor ファイルの解決を確実にするために、正しい Inventor プロジェクト ファイルを指定する必要があります。Vault 機能において、Autodesk Inventor プロジェクト ファイルは次のように設定できます。