3ds Max 2018 の MAXScript の新機能

このトピックでは、3ds Max 2018 の MAXScript 言語の変更および改善点についての概要を簡単に説明します。各機能の詳細については、ドキュメントの各ページのリンクをお読みください。

注:

MAXScript リファレンスでは、3ds Max 2018 の MAXScript に追加されたすべての新機能に、3ds Max 2018 の 新機能: というマークが付いています。新機能という用語は、このページにリンクしています。

ハイライト

     

マテリアル、シェーダ、およびマップ:

  • isUsedInScene() を使用してシーン内でマテリアル(または他の MAXWrapper)が使用されているかどうかを判別したり、isMtlUsedInSceneMtl() を使用してマテリアル内でマテリアルまたはテクスチャが使用されているかどうかを判別したりできるようになりました。
  • UpdateSceneMaterialLib() を使用して、シーン マテリアル ライブラリ(sceneMaterials のコレクション)を強制的に更新することができます。場合によっては、このコレクションが古くなり、シーン内で現在使用されていないマテリアルが含まれることがあります(ノードが削除された場合など)
  • DirectX_9_Shader.parentMaterial プロパティが公開されるようになりました。
  • vector_map.finiteResolution および .resType プロパティが公開されるようになりました。

スクリプト化されたプラグイン:

トラック ビュー:

  • トラック ビューTrackView 用の新しいフィルタ フラグ(#activeLayer および #unlockedTracks)があります。 フラグをテストするための新しいメソッド testFilter() が追加されました。
  • Mixin インタフェース trackviews.current.ui で、ローカライズされていないツールバー名を取得する getToolbarObjectName メソッドが公開されるようになりました。getToolbarName メソッドは対照的に、ローカライズされた文字列を返します。

     

ジオメトリ オブジェクトの入力プロパティ:

  • 複数のジオメトリ オブジェクトの[キーボード入力](Keyboard Entry)プロパティが公開されるようになりました。 これらのプロパティは BoxC_ExtChamferBoxChamferCylConeCylinderL_ExtPrismPyramidSphereTeapotTorus、 および Tube で使用できるようになりました。
  • C_Ext および L_Ext で、メッシュが中央から作成されたかのようにメッシュのオフセットをコントロールする .CenterCreate プロパティも定義されるようになりました。

面取り四角形交差モード: 四角形交差モードをコントロールする次のブール演算プロパティが追加されました。このモードを有効にすると、面取りしたエッジに含まれているフェースの四角形構造が維持されるようになります。

BooleanClass の比較:

  • BooleanClass 値を整数値と比較できるようになりました。0 は false に、その他のすべての値は true に対応します。

3ds Max 2018.2 Update の新機能

このセクションでは、3ds Max 2018.2 Update の機能強化点および変更点について説明します。

スプラインの機能強化 スプライン ツール機能のいくつかの新しいオブジェクトとモディファイヤが MAXScript で公開されています。
ダンプ ファイルの作成 systemTools 構造体は、ダンプ ファイルの作成方法とダンプ ファイルの内容を制御するいくつかの関数を公開するようになりました。それらの関数は、GenerateMiniDumpAndContinue()SetMiniDumpContents()、および SetBigMiniDumpContents() です。
これまでドキュメント化されていなかった項目 これまでドキュメント化されていなかったいくつかの項目がドキュメント化されました。

3ds Max 2018.3 Update の新機能

このセクションでは、3ds Max 2018.3 Update の機能強化点および変更点について説明します。

流体シミュレーション 流体シミュレーションをサポートする新しいオブジェクトが MAXScript に公開されています:

3ds Max 2018.4 Update の新機能

このセクションでは、3ds Max 2018.4 Update の機能強化点および変更点について説明します。

不明パス モニタ キャッシュ

新しい不明パス モニタ キャッシュが新しい missingPathCache インタフェースを介して MAXScript に公開されています。

.NET のサポート

C# と MAXScript の値の変換サポートが改善されました。

  • C# の組み込みタイプ名の変換
  • Point2、Point3、Point4、Quat、EulerAngles、および Matrix3 の .NET 配列への変換。

MAXScript と Dotnet の値の変換」を参照してください。

MeshOp メソッド

MeshOp 構造体の新しいメソッドは、次のリスト パラメータをとります: meshOp.getFace()meshOp.getFaces()、および meshOp.getVerts()

PolyOp メソッド

Editable_Poly の既存のメソッドの新しいバージョンで、単一のインデックスの代わりにリストをとり、次の配列を返します:

  • polyop.getEdgesVerts()
  • polyop.getEdgesFaces()
  • polyop.getFacesVerts()
  • polyop.getFacesEdges()
  • polyop.getVerts()
PRT 書き出し

流体用の拡張された PRT ファイル書き出し機能が新しいインタフェース PRTExport で公開されました。

シンボル パス名

システム ディレクトリのグローバル $pageFile に一致する新しいシンボル パス名 #pageFile が追加されました。

以前のドキュメントには記載されていなかった 3ds Max 2017 で導入されたいくつかのパス名とシステム ディレクトリ名がドキュメントに記載されました。

3ds Max Batch

今回の更新で導入された 3ds Max Batch の改善されたバージョンをサポートするいくつかの追加が行われました:

  • quitMax() 関数に新しい quiet:<bool> および exitcode:<int> 引数が追加されました。
  • mxsOps の新しい mxsCmdLineArgs メンバには、-mxsString および -mxsValue パラメータを介して 3dsmaxbatch.exe から渡された値の辞書が含まれています。
コールバック

callbacks.show() メソッドに新しく to:<stream> 引数が追加され、メソッドが出力を送信する際のストリーム値を指定できるようになりました。

[シーン コンバータ](Scene Converter)

[シーン コンバータ](Scene Converter)インタフェースに、失われた古いアセットをファイルのロード時または合成時に処理するための新しいプロパティが 1 つ、および新しいメソッドが 2 つ追加されました。

  • sceneconverter.AutoRemoveMissingLegacyAssets
  • sceneconverter.GetMissingLegacyAssetsName()
  • sceneconverter.RemoveMissingLegacyAssetsFromScene()

機能強化点および変更点

mental ray および iray

既定では、mental ray および iray が 3ds Max と一緒にインストールされることはなくなりました。対応するすべてのクラスおよびインタフェースは削除されましたが、これらの名前は予約されていて、apropos() または showclass() を使用して調べると「undefined」と表示されます。

   
Ray および Matrix3 の値

Ray 値および Maxtrix3 値を、== および != オペレータを使用して比較できるようになりました。

   
Try 式

Try 式で、getErrorSourceFileName()getErrorSourceFileLine()、および getErrorSourceFileOffset() を使用して、catch ブロック内のエラーの場所についての詳細を取得できるようになりました。これは、fileIn() を介して外部スクリプトを実行する場合に便利です。

   
XRefScene 値

XRefSceneroot および owner という、いずれも外部参照シーンの所有元のルート ノードを返す新しいパラメータが追加されました。

 

外部参照シーン値<RootNode> as XRefScene を使用して、ルート ノードを XRefScene 値に強制的に置き換えられるようになりました。

   
Alembic

AlembicFloat コントローラは、読み込まれた Alembic オブジェクトの可視トラックを公開します。

 

Alembic_Export および Alembic_Import プラグインで、読み込まれたオブジェクトと書き出されたオブジェクトから「Shape」文字列サフィックスをトリムするかどうかをコントロールする .ShapeName ブール演算プロパティが公開されるようになりました。

   
Unwrap_UVW モディファイヤ - UVW フロータの編集

Unwrap_UVWaddFloater()ShowFloater()、および DeleteFloater() メソッドは削除されました。

   
グリッド ヘルパー(Grid Helper)

Grid Helper.activeColor および .displayPlane プロパティが公開されるようになりました。

   
cui.RegisterDialogBar

cui.RegisterDialogBoxmaxSize パラメータが廃止され、ダイアログ ボックスのサイズに影響しなくなりました。

   
maxops コア インタフェース

maxops コア インタフェースモーション パス(ユーザ インタフェースでの旧称は軌道)の設定が公開されるようになりました。

 

maxops コア インタフェースで、リボンが非アクティブかどうかを調べる isRibbonSupportEnabled プロパティも公開されるようになりました。

   
Exchange Store パッケージ マネージャのコア インタフェース

ExchangeStorePackageManager コア インタフェースで、ファイルパスに基づいてカスタム インストール ディレクトリを処理する ProcessCustomInstallDirectory メソッドが公開されるようになりました。

   
HelpSystem コア インタフェース

HelpSystem コア インタフェース を使用して、Python および MaxScript ヘルプを開いたり、ディスク上の任意の .CHM ファイルを開いたりできるようになりました。

   
AssetUser Mixin インタフェース

AssetUser Mixin インタフェースで、元になるアセットに対する参照を放棄する Reset メソッドが公開されるようになりました。

   
PFlow および CFD シミュレーション

AirFlow_Node および AirFlow_Spline オペレータはパーティクル フローを使用したエアフロー シミュレーションを行うために CFD データをインポートします。

   

前リリースの新機能

前リリースの新機能」を参照してください。

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