3ds Max 5 MAXScript の新機能

このページでは、3ds Max 5 の MAXScript 言語の変更と改良点について簡単にその概要を説明します。各機能の詳細については、ドキュメントの各ページのリンクをお読みください。

モディファイヤ

Edit_Normals

Edit_Normals モディファイヤは、リアルタイム表示の面と頂点をコントロールします。

HSDS_Modifier

モディファイヤの新機能に対するサポートが追加されました。

モーフ: Modifier

モーファー モディファイヤ チャネルへのアクセスが追加されました。

MultiResModifier

3ds Max 5では、MultiRes モディファイヤ MAXScript へのアクセスが更新されました。

スキン: モディファイヤ

MAXScript Skin のモディファイヤ クラスには、重量テーブル、バック変換などの 3ds Max 5 の新規機能へのアクセスを提供する新しいプロパティが追加されました。

Spline_IK_Control Modifier

ヘルパーを任意のスプラインに追加して頂点アニメーションをコントロールします。

Subdivide : Modifier

メッシュを改良してラジオシティ処理を強化できます。

Symmetry Modifier  

オブジェクトの半分のモデリングを作成しながら、残りの半分のミラーリングと連結ができます。

Unwrap_UVW Modifier

Unwrap_UVW モディファイヤは大幅に機能強化されました。unwrap2 インタフェースは、Unwrap_UVW モディファイヤの新規機能へのアクセスを提供しています。

Vertex_Weld Modifier

Vertex_Weld は連結モディファイヤの作成手順です。

Space Warp および WSM

マップスケーラ

マップスケーラは PB2 を使用できるように書き替えられました。機能拡張されたプロパティ アクセス。

subdivideSpacewarpModifier 

新規の再分割 SpacewarpModifier が追加されました。

編集可能ポリゴン

Editable_Poly プロパティ

機能拡張された Editable_poly のほとんどのプロパティへのアクセスが追加されました。

EditablePoly インタフェース

このインタフェースは、新しい編集可能ポリゴン機能へのアクセスを提供しています。

アドバンスト ライトとシャドー

Free_Area Light

広域エリア ソースからの光度測定ライトのシミュレーション用ライトで2 つの分配タイプをサポートしています。変形の利用を目的としています。

Free_Linear Light

長いソースからの光度測定ライトのシュミレーション用ライトで、2 つの分配タイプをサポートしています。変形の利用を目的としています。

Free_Point Light

フリー ポイント ライトは、3 つの分配タイプを持った光度測定ライトです。変形の利用を目的としています。

Target_Area Light

広範囲からの光度測ライトのシミュレーション用ライト。ターゲットでの使用を目的としています。

Target_Linear Light

長いソースからの光度測定ライトのシミュレーション用ライトで、2つの分配タイプをサポートしています。ターゲットでの使用を目的としています。

Target_Point Light

ターゲット ポイント ライトは、3つの分配タイプをもった光度測定ライトです。ターゲットでの使用を目的としています。

IES_Sky : Light

高度測定ライトのシミュレーション用の屋外スカイライト。

IES_Sun Light

高度測定ライトのシミュレーション用の太陽光線。

Daylight : System

デイライト システムでは、IES_Sun と IES_Sky ライトをデイライト コントローラによってコントロールされる単一システムに統合します。

Skylight Light

スカイライト イルミネーションのシミュレーションに使用できます。

Adv__Ray_traced

Adv__Ray_Traced シャドー ジェネレータでは、複雑なシーン用のレイ トレース シャドーの機能が拡張されています。

Area_Shadows

通常、エリア ライト ソースによってできるシャドーを生成します。

新しいプロパティ .twoSidedShadows がすべてのシャドー ジェネレータに追加されました。

ShadowMapRaytraceShadowArea_ShadowsAdv__Ray_traced

アドバンスト ライティング (ラジオシティ)

Radiosity RadiosityEffect

Autodesk VIZ で使用される RadiosityEffect が 3ds Max 5 に追加されました。

Light_Tracer : RadiosityEffect

ライト トレーサーとは、グローバル イルミネーション RadiosityEffect ソルバーです。

Lighting Units Interface

このコアとなるインタフェースはライトの単位設定へのアクセスを提供しています。

RadiosityPreferences

新しいラジオシティ基本設定用インタフェースは、[カスタマイズ](Customize) > [基本設定](Preferences) > [アドバンスド ライティング](Adv.Lighting)タブ設定へのアクセスを提供しています。

INodeGIProperties

新しいノード インタフェースでは、オブジェクト固有のアドバンスト ライティング基本設定へのアクセスを提供しています。

マテリアルとシェーディング

Advanced_Lighting_Override : Material

アドバンスト ライティングと一緒に使用する際にマテリアルの物理的性質をコントロールするマテリアル クラス。

InkNPaint

InkNPaint アニメーション シェーディング マテリアルへのアクセスを提供します。

Lightscape_Mtl

主に Lightscape のインポータが使用するマテリアル クラスで、Lightscape ソリューションからインポートしたマテリアルのラジオシティ マッピングをコントロールするもの。

Raytrace_Material additions

レイトレース マテリアルの追加プロパティが表示されました。

Shell_Material

ビューポートおよびレンダリング用の別々のマテリアルをコントロールする機能を備えたテクスチャにレンダリング ユーティリティの最高レベルのマテリアルを提供します。

Translucent_shader

新しいトランスルーセント シェーダが標準マテリアルに追加されました。

ハードウェア シェーダ

Cubemap

D3D ハードウェア シェードを使用したビューポートにおけるキュービック反射マップをレンダリングする参照ターゲット。サポートされていないサンプル。

Lightmap

D3D ハードウェア シェードを使用したビューポートにおけるテクスチャにレンダリングのライティング マップを表示するための参照ターゲット。

Membrane_Shader

ビューポート表示用 Direct3D Membrane シェーダ。サポートされていないサンプル。

Metal_Bump

D3D ハードウェア シェードを使用したビューポートにおける Metal Bump マップをレンダリングする参照ターゲット。サポートされていないサンプル。

レンダラー

Default_Scanline_Renderer

Default_Scanline_Renderer クラスを使用すると、カレント、プロダクション、またはドラフト レンダラーとして割当てするレンダラー クラスのインスタンスを作成できます。新しいインタフェースは、既定のスキャンライン レンダラー設定へのアクセスを提供しています。

getLastRenderedImage

最後にレンダリングしたイメージを含むビットマップ値を返します。

レンダラー

カレント、ドラフト、およびプロダクション レンダラーへのアクセスを提供しています。

RendererClass.classes

使用可能なレンダラー クラスの配列を返します。

renderSceneDialog

開く、閉じる、更新、キャンセルなどのレンダラー ダイアログ ウィンドウをコントロールします。

シーンをレンダリング ダイアログ ボックス

機能が拡張され、ほとんどの既定値のスキャンライン設定にアクセスできるようになりました。

SetRendApertureWidth

レンダラーの口径幅値を設定する新しいグローバル関数。

Sub-frame Rendering

MAXScript render() メソッドでは、サブフレームのレンダリングを可能にする、frame、fromframe、および toframe パラメータの時間値を受け取ることができるようになりました。

VUE_File_Renderer

VUE_File_Renderer クラスを使用すると、カレント、プロダクション、またはドラフト レンダラーとして割り当てられるクラスのインスタンスを作成できます。

RenderElements

Ink RenderElement  

InkNPaint Ink コンポーネントをレンダリングする新規 Ink RenderElement。

Paint RenderElement  

InkNPaint Paint コンポーネントをレンダリングする新規 Paint RenderElement。

テクスチャをレンダリング - BakeElements

ベイク処理要素

3ds Max 5 に 8 つのベイク処理要素が追加されました。

BlendMap BakeElement  

選択したライティング コンポーネントをベイク処理できます。

CompleteMap BakeElement  

ハイライト処理、またはハイライトおよびシャドウ処理された全マテリアルをベイク処理できます。

DiffuseMap BakeElement  

raw、lit、または lit & shadowed の拡散反射光チャネルをベイク処理できます。

LightingMap BakeElement  

入ってくる法線マップを影付きまたは影なしでベイク処理できます。

NormalsMap BakeElement  

入ってくる法線マップを影付きまたは影なしでベイク処理できます。

ShadowsMap BakeElement  

シャドー マップをベイク処理できます。

SpecularMap BakeElement  

raw、lit、または lit & shadowed の鏡面反射光チャネルをベイク処理できます。

INodeBakeProperties Interface  

テクスチャ ベイク処理関連ノードのプロパティへのインタフェース。

露出コントロール

Linear_Exposure_Control

線形露出コントロールはレンダリング イメージをサンプリングし、シーンの平均輝度で物理値を RGB 値にマップします。

Logarithmic_Exposure_Control 

対数型露出コントロールは、輝度、コントラスト、および戸外のデイライト シーンであるか否かの情報によって、物理値を RGB 値にマップします。対数型露出コントロールは、非常に高度なダイナミック範囲のシーンの場合により適しています。

Pseudo_Color_Exposure_Control 

照明解析露出コントロールとは、シーン内のライティング レベルをビジュアル化および評価する、簡単な方法を提供するライティング分析ツールです。輝度または輝度値を変換する輝度の値を表示する照明解析にマップします。

Lightscape の統合

Lightscape_Mtl

主に Lightscape のインポータが使用するマテリアル クラスで、Lightscape ソリューションからインポートしたマテリアルのラジオシティ マッピングをコントロールするもの。

Lightscape_Materials UtilityPlugin

Lightscape マテリアル ユーティリティを使用すると、通常 Lightscape Importer でインポートしたオブジェクトである Lightscape マテリアルの質量変更ができます。

LS_Colors SpacewarpModifier

このスペースワープモディファイヤは、LightscapeMesh オブジェクトを選択した場合にのみ表示されます。Lightscape Importer でインポートした Lightscape ラジオシティ カラーをコントロールします。

LS_Mesh Modifier

このモディファイヤは、LightscapeMesh オブジェクトを選択した場合にのみ表示されます。Lightscape Importer でインポートしたオブジェクトのメッシュをコントロールします。

レイヤ

LayerManager インタフェースと LayerProperties インタフェース

LayerManager インタフェースは Layer Manager へのアクセスを提供します。LayerProperties MixinInterface は単一レイヤのプロパティへのアクセスを提供します。

.displayByLayer、.motionByLayer、.renderByLayer

これらのプロパティはノードのレイヤ関連のオプションをコントロールします。

INodeLayerProperties

レイヤ関連ノードのプロパティへのアクセスを提供します。

アセンブリ

assemblyMgr インタフェース

Assembly Manager インタフェースは、オブジェクトをアセンブリに集めて、そのテストと操作を行います。

インタフェース: IAssembly

IAssembly はアセンブリのヘッドとメンバ へのアクセスを提供する MixinInterface です。

キャラクタヘルパー

キャラクタ ヘルパーはキャラクタ アセンブリのヘッドとして使用します。

CharacterAssembly Helper

キャラクタ アセンブリ作成用のコントロール、UI およびアイコンを提供します。

Luminaire Helper

ルミネア ヘルパーは 3ds Max 5 の MAXScript では作成できませんが、Autodesk VIZ ファイルをロードするとアクセスできます。

コントローラとトラックビュー

Boolean_Float

新規の浮動小数点コントローラ

リスト コントローラ

新しい重みと平均プロパティがリスト コントローラに追加され、ポーズ間補間などの実際のレイヤ アニメーション機能が追加されました。

Lookat インタフェース

LookAt コントローラに新しい ILookatControl インタフェースが追加されました。

インタフェース : trackviews

トラックビューは 3ds Max 5 で書きかえられました。トラックビュー コア インタフェースは、ファンクション カーブ エディタとその UI の拡張機能にアクセスする新しいプロパティと 2 つの MixinInterfaces を提供しています。

SplineIKChain : Matrix3Controller

MAXScript では作成できませんが、SplineIKChain プロパティにはアクセスできます。

インタフェース: TrackSelectionSets

このコア インタフェースは、トラック選択セットを作成および管理する方法を提供しています。

ビットマップ入出力

TIF : BitmapIO

TIFF ファイル形式の入出力設定にアクセスできる関数が公開されたインタフェースを提供しています。

スキンモディファイヤの拡張機能

3ds Max 5 の新規スキンプロパティ

スキンモディファイヤに、重みテーブルへのアクセスなどの新規プロパティが追加されました。

SkinOps メソッド

skinOps 構造体に次の新規メソッドが追加されました。

bakeSelectedVerts、buttonWeightTable、Invalidate、isRigidHandle、isRigidVertex、isUnNormalizeVertex、loadEnvelopeAsText、paintOptionsButton、paintWeightsButton、rigidHandle、rigidVertex、SaveEnvelopesAsASCII、unNormalizeVertex

Painter インタフェース

PainterInterface

Painter インタフェースは、たとえば Skin モディファイヤが重みをペイントするために使用する汎用ペイント API です。

Painter インタフェースによるカスタム ペイント ツールの定義

Painter インタフェ-スは、カスタム化されたスクリプト ペイント ツールの作成に使用します。

文字列の解析と操作

文字列 Parser メソッド

新規の文字列解析メソッド。

MemStream インタフェースと MemStreamMgr インタフェース

メモリにロードする高速解析用の新しいインタフェース。

付加文字列

この新しいメソッドを使うと、メモリに中間文字列のコピーを作成しないで文字列に正しい順番で付加できます。

ビューポート

viewport.setCamera

フリー ノード、ターゲット ノードまたは直射日光ノードを使用してアクティブなビューポートをライト ビューに設定できるようになりました。

viewport.CanSetToViewport

ビューポート構造体に追加された新しいメソッド - ビューポート カメラとして使用できるカメラとライトに対して true を返します。

gw.dualPlane

gw 構造体に追加された新しいメンバ。

getMAXWindowSize

3ds Max のウィンドウ サイズをピクセル単位で返します。

cui.setAppTitle

3ds Max のタイトル バー文字列を設定できます。

インタフェース: statusPanel

ステータス パネルの可視性をコントロールします。これで、MAXScript でビューポートとメイン メニューだけでスーパー エキスパート モードにできます。

インタフェース: tmGizmos

このコア インタフェースで変形ギズモをコントロールします。

ドッキング可能な MAXScript ダイアログ ボックス

cui.RegisterDialogBar および cui.UnRegisterDialogBar

ドッキング可能なダイアログ バーとしてスクリプト ダイアログ ボックスを登録/登録解除します。

cui.DockDialogBar および cui.FloatDialogBar

浮動中の登録済みダイアログ バーをドッキング/浮動します。

cui.getDockState

登録済みダイアログ バーのドッキング状態を返します。

MAXScript UI 要素とハンドラ

UI Elements .visibleUI_Item_Visible_Property

UI 要素を表示および非表示にできる新しい汎用プロパティ。

SubRollout クラス

Rollout クラスのサブクラスで、ロールアウトを配置できる UI 項目。

Checkbox Tristate プロパティ

チェックボックス UI 要素に追加された Tristate パラメータおよびプロパティ。

スピナー不確定パラメータ

スピナー UI 要素に不確定なパラメータとプロパティが追加されました。

ラジオボタン既定値 0

既定値パラメータを 0 に設定すると、ラジオ ボタンは選択されません。

MacroScript 「on AltExecute type do」ハンドラ

MacroScript の代替実行オプションを指定できます。

CreateDialog モードおよび escapeEnable

CreateDialog に追加された新規のオプション キーワード。

MAX コマンドの追加

新規の MAX コマンド

MAX コマンドに追加された新しいキー関連のコマンドは次のとおりです。

ActiveX

loadPicture

新しいメソッドは、activeX コントロールが使用し IPictureDisp を受入れる MSDispatch オブジェクトである IPictureDisp を返します。

updateWindow

ActiveX コントロールのリフレッシュを強制する新しいメソッド。

キー関数

appendKey

コントローラの共通関数に追加されたコントローラのキー付加関数。

assignKey

コントローラの共通関数に追加されたコントローラのキー割当関数。

その他の追加

getFileSize

外部ファイル サイズをバイト単位で取得します。

GetInterfaces インタフェース調査関数

指定した MAXWapper または MAXClass が表示するすべてのインタフェースの配列を返します。

getPropNames およびインタフェース

インタフェースとの連動が可能になり、インタフェース プロパティの名前を返します。

loadmaxfile useFileUnits オプション

ファイルの単位の使用をコントロールするために新しいオプションが追加されました。

manipulateMode アクセス

新規のグローバル変数: manipulateMode

#manipulateModeOn および #manipulateModeOff

コールバック イベントに追加された新規操作モード関連のイベント。

okToCreate

クラスを UI で作成可能かどうかをチェックする Create Panel メソッドに追加された新しいメソッド。

.productAppID

アプリケーション MAXScript が実行中かどうかを確認する、既存の maxOps インタフェースに追加された新しいプロパティ。

RolloutCreator 関数

ダイナミックロールアウトの作成を簡素化するスクリプト関数の構造体。

#systemPreNew NotificationParam

[新規シーン](New Scene)ダイアログ ボックスで選択したオプションを返す、新しい #systemPreNew 通知パラメータ。

toolMode.coordSysNode

どのノードが現在の参照座標システム ノードであるかを示します(ノードがある場合)。

usedMaps()

この新しいメソッドは、すべてのビットマップ テクスチャ マップのファイル名の配列を返します。

UtilityPanel インタフェース

[ユーティリティ](Utilities)タブのユーティリティ プラグインを開閉できます。

MAXScript オンライン ヘルプのその他の新規セクション

新規および臨時ユーザ用 MAXScript

このセクションでは、プログラミングに関する知識を持たない人を対象に、日常作業でのスクリプトのインストールおよび使用における基本的知識について説明します。

チュートリアル

新しいチュートリアルでは、初心者向けの詳細な説明とともに実践的な MAXScript の例を取り上げます。

オンライン ヘルプ スクリプト例

オンライン ヘルプには、便利なスクリプト例をポイントできるインデックスが用意されています。

MAXScript に関する質問と回答

タスク志向のリンクと一般概念の説明のいくつかを指定するインデックスです。

関連事項